第9話 王都での自由行動

 自由行動をとっていた各自達、アリシアとルークとシエナは武具屋に向かっていき、アルナとナディアは神殿へ、ディオンとソフィアは宿屋で休んでいた。

 武具屋に来ていたアリシア達3人はそれぞれ装備を見ていた。

 アリシアの装備はクレイモアとチェインメイルそして神殿騎士のサーコートだった。

 ルークはバスタードソードに鉄製のラウンドシールドそしてアリシアと同じくチェインメイルに神殿騎士のサーコート。

 シエナは左肩だけ肩当てのついたブレスプレートにバスタードソードだった。

 武具屋には付呪された魔法の武具もあった。

 高価かで庶民にはとても買えない魔法の武具だったがエイベル王からお金の心配をしなくて良いと言われていた3人は値段を気にする事なく武具を選ぶ。

 アリシアとルークはあらゆる破壊魔法の効果を和らげるてとても軽く硬い魔法のチェインメイルをそしてルークはそれに加えてドラゴンのブレスをも防ぐというラウンドシールドを買った。

 シエナは飾ってあるバスタードソードを見て店主に聞いた。 

  

 「あの剣は?」


 「あれは魔剣と言われていてね、何でも先代の王にあの剣に呪われた騎士が斬り掛かったとかで買い手がいないから飾っているのさ。」

 

 そう店主が答えるとシエナは手にしてもいいかを聞いた。 

 店主は許可をだしてシエナは魔剣と呼ばれた剣を手にした。

 刃がうっすらと赤く光っていて恐ろしく手に馴染んたが呪われるような効果は無かった。

 剣を気に入ったシエナは剣を譲ってもらえるように頼んだ。

 店主は破格の値段を言って来たがシエナは構わないと答えた。

 店主は喜んで‘’魔剣‘’を譲ってさらにアリシアに言った。

 

 「あんたクレイモアの使い手だろ?うちの家宝によいやつがあるんだ今持ってきてやるよ。」


 店主はそう言うと店の奥に行きクレイモアをもってきてアリシアに渡した。

 

 「そいつはデーモンスレイヤーと呼ばれている宝剣さ!無料でいい持っていってくれ!」


 店主に礼をいってアリシア達は店を後にした。

 

 その頃アルナは神殿で病人達を祈って癒やしていた。

 その様子を見ていたナディアが言った。

  

 「お姉ちゃん凄い!」 

 

 その一言にアルナは微笑んで言った。

 

 「私の力じゃなくてシェイダル神のご加護よ。」


 そんな話をしている時アリシア達が神殿騎士の新しいサーコートを貰いにきた。

 サーコートを受け取るとアリシア達はアルナ達二人に宿屋に戻らないか聞いたがアルナは時間の許す限り神殿に居たいと伝える。

 アリシア達はそのまま宿屋に向かった。

 宿屋に着くとテーブルに座っていたディオンにソフィアが抱きついていた。

アリシアは驚いてどうしたのか聞くとソフィアは今度はアリシアに抱きついてきた。


 「ディオンさんも好きだけどアリシアも大好き!」


 抱きついてきたソフィアからはお酒の匂いがした。

 アリシアソフィアに抱きつかれたままディオンにどういう事か聞くとディオンは店主が間違えて出したお酒を飲み、そのままディオンに出されていたお酒も飲んだ事を伝えた。

 アリシアとシエナはソフィアを寝かすために2階の寝室へと連れていった。

 残ったディオンとルークは二人でお酒を飲むことにした。

 夜になるとアルナがナディアを寝かす為に宿屋に戻ってくる。

 ディオンとルークに挨拶するとアルナはナディアと共に寝室へとむかった。

 そして夜はふけていった、、、。

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