真夏の図書館

密室

第1話

蒸し暑い夏の夜、

アパートにいると息が詰まりそうだった。

私は涼しくて静かな大学の図書館へ向かった。

試験期間中は深夜まで開館しており、

絶好の勉強場所でした。

図書館は珍しく閑散としていて、

私の足音だけが静寂を切り裂くように響いていた。

窓際の奥まった席に座り教科書を広げるが、

誰かに見られているような気がして、

どうも集中できない。

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