貞操逆転世界世界でもゴリラすぎてキモいと言われて相手にされない俺が素敵な女子に目をつけられる話
@kaminetu
タケゾウはやはり恋が実らない
「カケルなんで俺はモテないんだろうな」
「タケゾウはかっこいいから大丈夫、他の女が見るセンスはないだけ」
そう俺を安心してくれるのはカケル俺と同い年だ。カケルは俺と違いモテる。数多くの女性を惚れさせている。だがここは貞操逆転世界、女子の数が圧倒的に多いのだが俺を見るとどうも態度が冷たい。
カケルがかっこ良すぎて俺に目を向けてくれない。だと言うのにカケルは彼女を作らない。俺と遊んでくれていて彼女が欲しいとか考えていないのだ。
「タケゾウちょっとあれを見ろよ」
カケルは指を刺した。その方向には痴漢がいた。それも男である。女性に性的な目で見つめる男子は少ない。だが圧倒的に嫌がっている?珍しい。この世界は痴漢されると興奮してしまう女子が多い。
「カケル助けに入るぞ」
「……そうだな」
俺は痴漢をしている男に近づいた。そして俺は勇気を出して一言言った。
「汚い手を離せ」
「汚い手だと。俺は男で顔もいいぞ。少しくらいお尻触ったら喜ぶのが常識だろう。それに誘っているのはそっちだろう。ギャルなんだから俺の言う通りにしていればいんだよ」
俺は怒りに満ち溢れていた。もう俺の暴走は止まらない。だから俺は女子から嫌われる。手を出してしまうのが早いから。
「俺はお前を許せねぇ。だって俺は女子が泣いている姿を見たくない困っていたら救いたい。それが俺のポリシーなんだねいくぞ俺の全力のパンチ受けやがれ」
「バーン」と俺がパンチするよりも速く置換された彼女がビンタした。その直後に右ストレートがダイレクトに当たりおおきなダメージを受ける。
「私のお尻に触っているんじゃない。……」
俺の方を見るとニッコリ微笑みながら「ありがとう」って言われた。なんだか嬉しくて顔がやべぇ。
そして俺の顔を見た後直ぐにカケルに注目した。やっぱり彼女は俺ではなくてカケルが好きなんだろうと察した。やはり俺のラブコメは始まらない。
「タケゾウちょっと彼女と話があるから先に行っていてくれ」
ああわかったと頷き俺はいつも降りる場所で降りた。今からカケルはきっと一誠一台の告白へと移るのだろう。そして100%恋に落ちる。それだけがとても嫌だった。
カケルみたいに過去良くてモテる男ならよかったのだがな。俺を見るとゴリラだとかダサいとか筋肉やばいとか襲われるとか。俺に対して悪いイメージしか持ってくれないと言うのは悲しい。
これだから俺のラブコメは起きたりしない。
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