悠久の魔王
琉水 魅希
学校異世界召喚とクズ達
第1話 プロローグ
「はぁっ、はあぁっあぅ、はぁっあんっ……」
一人の男の上に跨り嬌声を浴びせている若い黒髪の女性。
ベッドの横には既に行為で疲れているのか、胸は上下させているものの仰向けとうつ伏せにそれぞれ横たわっている女性二人。
「お前は顔に似合わず凄いスケベだなぁ。ホレッ、ワシのモノで下から激しくイクぞ。」
男は女の腰を掴み、ベッドのスプリングを利用して激しく動き出す。
女性の嬌声は更に激しいものとなり、身体からは体液が溢れ男の身体を濡らしていく。
複数人の体液が混じった周辺の臭いはとても良いものとはいえないが、部屋に炊かれている香と風魔法による換気によってある程度巡回していた。
「ほら、イケ。ワシのデカ物でイけ。宝珠入りのワシのイチモツで激しくイき死ねっ。」
限界が来たのか、男はその怒張の結界を崩壊させ、女性の壺の中に全てを吐き出した。
女性は疲れたのか男の脇に倒れ込む。
(酷い臭い……これで必要最低限であるこのクズ王からいただくものはいただいた。)
脇の臭いを指すのか、この部屋の臭気を指すのか、その両方か。
気が付くと王の相手は終わり、部屋に入ってきた兵士に運ばれていくと、身体を洗浄される。
次はこの王の部下達である兵士達の相手をする。
王のおさがりと言えども、この兵達は性処理をさせて貰えるのだ。
兵たちは王への忠誠を一層高めるだろう。
本当にクズだと思った。この王国も、学校の奴らも、脅されていた時とは違い能力欲しさに自ら股を開いた自分自身にも。
(脅されている時だけならばまだ赦されたかもしれない。でも今回の行為は違う……)
クズ王と称したアイスキュロス王からは文字通り、【王】という天職を貰った。
(明日か明後日かには出て行こう。)
黒髪の女性……
一つだけの心残りだけを宿して。
次の更新予定
悠久の魔王 琉水 魅希 @mikirun14
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