No title 〜とある災害孤児の生涯〜
奈蝶
-綴る-
第一話『おはよう』
-----ぐちゃっ。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
最初の記憶は、暗い洞窟の中。
ただただ真っ暗な闇の中で、わたしは目を覚ました。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
「うぅ〜ん…どこここ…?」
どこだか分かんないけどおはようございます。あ、暗いから「こんばんは」の方がいいのかな?
本当にここがどこなのか分からない、辺りは真っ暗闇でよく見えないし。
「とりあえず辺りに何かないか探してみようかな」
そう思って立ち上がったら地面になにかぬるっとした物が飛び散ってて転びかけた。幸先が悪いなぁ…
何も見えないので壁を伝ってゆっくりと歩く。
壁質と歩く音の反響からすると、ここはどうやら洞窟の中のようだ。
転んで怪我でもしたら大変だ。洞窟って水溜りとかがあるイメージあるし。
そうしてよちよちとしばらく歩くと、遠くの方からなにやら音が聞こえてきた。
あと微かに光っているようにも見える。なんだろう。わくわく。
「………なんだこれ」
音の、そして光の正体。それは、全く光の無い洞窟の中でもキラキラと光る大きな-いや、中に入ってるモノからすると小さいのかもしれないが-青白い水晶のような物だった。
そして極めつけに…その水晶の中には巨大な、それでいて物語に登場するようなかっこいいドラゴンが入っていた。
「なんだこれ…?」
なんだかこの世界の重要な秘密って感じがするけど、よく考えたらわたし、ここがどこかすら分かってなかったんだった。さすがに自分が誰かは分かるけ…ど…?
「あれ?わたしって誰なんだ?」
なんだろう、知ってるけど頭の引き出しから出てこないような感覚だ。一般的にそういうのは忘れてるって言うんだろうけども。
「うう〜ん…?まあいっか!考えてもしかたないや」
とりあえずは目の前にあるかっこいいドラゴン入り水晶をどうするか考えよう。
「これ触っても大丈夫なヤツかな…?触ってみたいけど明らかに"訳アリ"って雰囲気するし…触ったら爆散とかしそう」
5分くらい悩んだが結局触ってみることにした。
ヤバそうだったら逃げる。何事も試してみるのが1番だ。
--ちょんっ
「⁈なにこれっ…⁈」
触った瞬間に水晶がとんでもない光を放ち始めた。
--これはやばい、逃げよう!
「あっ」
こけた。そりゃそうだ。足元も見えないのに全力疾走しようとしたらそりゃこけるだろう。
(まずったか…?これは)
転んで近づいていくはずの地面すら認識できないまま、わたしは意識を手放した。
★★★
みなさんおはこんばんにちは〜
読んでくれてる人がいるのか分かりませんが、もしここまで読んでくれた人がいらっしゃるのでしたら感謝です。大感謝祭!
趣味として描き始めたものですのでこれが私のデビュー作となるのかな…?
初めての試みなので読んでくれる方がいるかは分かりませんが最後まで書き続けていく所存です。
応援とか頂いちゃったら狂喜乱舞しちゃいますね…
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