ナースコール

天川裕司

ナースコール

タイトル:ナースコール


僕は小学校5年生。

このたび腕を骨折して入院していた。

まぁ短い間の入院生活。


ちょうど夏休みに入る前日に事故ってしまい、

おかげで夏休みの半分がパーになっちゃった。

なのでこのままじゃ面白くないと思ってしまい、

この入院生活中にいろんないたずらをして楽しんだ。


1番面白かったのは、あのナースコールだ。

誰もいない部屋に忍び込み、

ナースコールを鳴らしまくって

看護婦さんが大慌てで来るのを見て楽しむ。

特に深夜帯のいたずらは面白かった。


(いたずら風景)


「よしよし、じゃあまた鳴らしてっと♪ウヒヒ♪あとは隠れるぞぉ〜」


少しするとタッタッタと足音がきこえ、

その病室のドアをガラッと開き、中を見回す看護婦さんw


僕はその様子を物陰からひっそり見て、

「ウヒャウヒャw」とずっと笑ってた。

誰もいない病室ながら、幽霊の仕業??

なんて恐怖に落とすこともできるのだ♪


ひとしきり確認した後、誰かのいたずらかなぁ…

なんて思いつつ、あの看護婦さんは帰っていったんだろうかw


そして退院前日の夜、

「よぉし、最後のいたずらをしてやるぞw」

なんて思ってまたあの病室へ駆け込み、

いつものナースコールを手に取って鳴らしてやった。


「ウヒャウヒャwもうここへ来ることもないだろうから、あの看護婦さん、ずっとこのナースコールの謎にさいなまれて、恐怖におびえ続けちゃうのかなぁw」


なんて1人で思いつつ、また隠れ、

看護婦さんが走ってくるのを待ってやった。

「あ、またあの看護婦さんだ♪」

そう言えば、走ってくるのはいつも決まった看護婦さん。

短い入院だったから、偶然だったのかもしれない。


でもやっぱりこーゆーいたずらは面白い。

看護婦さんはガラッと戸を開けて、

ひどく真面目な顔して確認しながら、

恐怖にひきつったような顔でまた帰ってゆく。


「けっへへ、まぁこれで最後だから安心しなよ♪もうこのナースコールの恐怖に悩まされる事は無いからね♪」


僕がずっと鳴らし続けたナースコールは

いつも決まって1番奥のベッド。

そのほうが恐怖感が出ると思い、

僕なりの演出をしてみたつもりだ。


でも退院当日。ちょっと信じられないことを聞いてしまった。


別の看護婦「あのナースコール、でもずっと壊れてるのよ?だから病室には誰も入ってないでしょ?」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=OJ4bTDtjrSE

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ナースコール 天川裕司 @tenkawayuji

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