コン　コン　コン　コン

「アレス、入るぞ」

そうお祖父様が扉をノックしてきた。

「はい、わかりました」

僕はお祖父様の言葉に対してそう答えてから自室の出入口の扉に向かって歩き始めた。

キーーーーー

扉が開き部屋に入ってきたのはお祖父様と母上、姉上に姉上の従者それからアテナや母上の護衛それからエヴィイェニコス殿にヘンティル卿そしてミーティス殿やエヴィエニス殿そしてパウペル家の護衛だった。

パタン……

「アレス？それでクーストーディア殿をパウペル男爵家の護衛として送るという話はどうなった？」

僕の部屋に入ってきてすぐお祖父様は僕にそう聞いてきた。

「はい、クーストーディアをパウペル家に護衛として送る件に関しては、パウペル家やゲオールギアー家の両家が問題ないと言ってくれるのであればクーストーディアをパウペル家に護衛として送る流れになりました、次にクーストーディアをパウペル家の護衛として送る期間ですができればパウペル家に共和国と内通している者がいるかどうか確認して、もし内通者がいた場合はそれらの人間を排除するまで、もしパウペル家に共和国と内通している者がいなかった場合はパウペル家に共和国と内通している者がいないと確認できるまでの間クーストーディアがパウペル家の護衛で……あり続け…る……というような……方向でおねがいしたいです、あぁ！あと最後にできればクーストーディアをパウペル家の護衛としてパウペル家に送り出すのは王家主催の夜会が終わって王都からゲオールギアー伯爵領にあるゲオールギアー家の本邸に帰った後でいいでしょうか？」

お祖父様の言葉に対して僕はそう返答した。

「……それで？クーストーディア殿は先ほどアレスが言ったことに対して了解したのか？」

僕の言葉を聞いたお祖父様はクーストーディアにそう聞いた。

「…はい……、私は先ほどアレス様が言った内容の話を了承しました……」

クーストーディアはお祖父様の質問に対してそう答えた。

「……そうか……儂……というかゲオールギアー家は先ほどのアレスが言った内容をおおよそ了承するが……一つだけ……クーストーディア殿をパウペル家に送り出すのは……アレスや我々が王家主催の夜会から我が領にある本邸に帰ってから１〜２ヶ月後になるだろうがパウペル家やクーストーディア殿……それからアレスは問題ないでしょうか？」

クーストーディアの発言を聞いたお祖父様はそう答えた。

「……パウペル家の方も先ほどアレス君が話した内容でおおよそ問題ないです……ただ……クーストーディア殿を我が家に護衛として迎え入れるのは先ほどビアエアンスト卿が仰ったように、ゲオールギアー家の方々が王家主催の夜会が終わった後、ゲオールギアー伯爵領にある本邸に戻ってから大体……一〜二ヶ月後くらい先になると思います……」

お祖父様の言葉に対してエヴィイェニコス殿はそう返答した。

「……私もパウペル家に護衛として仕えるまでの流れはビアエアンスト様やエヴィイェニコス様が仰ったような流れで問題ありません……」

お祖父様の言葉に対してクーストーディアはそう答えた。

「……はい……僕の方も先ほどお祖父様が言われた内容で問題ありません」

僕はお祖父様の言葉に対してそう答えた。