第88話 パウペル家の人間との交流

ちょうどいい機会……なのか……?


ふぅ………まぁ元々パウペル家の人間を呼びに行く予定だったし多少予定とは違う行動をすることになるが……真後ろには剣を携えた母上の護衛と目の前……庭には剣を携えたパウペル家の護衛……これなら問題はないかな?


ここから先は……まぁ予定通り行動するだけか……。



「はぁーー、ふぅーーーーー」



予定通りの行動とはいえ緊張自体はするからその緊張を少しでも和らげるために軽く息を吸い込んで少し深く息を吐き出した。



「アレス?もし無理そうなら私からパウペル家の人たちに話しかけるわよ?」



僕が深呼吸を……と言いたいところだが、たぶん正しくは深呼吸ではないんだろうが……まぁとりあえず僕が深呼吸をしているのを見て緊張していると思ったからか母上がそう言ってくれた。



「……えっ?…あっ…大丈夫です、自分で頑張ってみます。気遣ってくれてありがとうございます、母上」



母上にそんなことを言われるとは思っていなかったから少ししどろもどろになってしまったが僕は母上にそう返答した。



「……そう……、頑張ってねアレス!」



僕の言葉を聞いた母上は少ししょんぼりした後、そう言ってくれた。



「はい、頑張ってみます。母上」



僕は母上の言葉に対してそう返事をした後、意を決してパウペル家の人間に近づいた。













「おはようございます。よければ少し話しませんか?エヴィイェニコス殿?」



僕はパウペル家の人間にそう声を掛けた。



「えっ?あ……あぁ、おはよう。アレス君、話すのはエヴィエニスではなく儂でいいのですか?」



僕がエヴィイェニコス殿に話しかけたらエヴィイェニコス殿は少し驚きながら挨拶を返してくれて、最後にエヴィエニスではなく自分と話したいのか?と、聞いてきた。



「はい、少々エヴィイェニコス殿と話したいことがあるので……案内したい場所もあるので歩きながら話しませんか?」



エヴィイェニコス殿の言葉に対して僕はそう返答した。



「えっ、えぇ……わかりました……」



僕の言葉に対してエヴィイェニコス殿はそう返事をしてくれた。



「そういうことなので、母上と姉上そしてヘンティル卿とエヴィイェニコス殿、ミーティス殿にエヴィエニス殿、そしてアテナとクーストーディアそして姉上の従者のザジヴレーニイ……それと母上の護衛の方とパウペル家の護衛の方も着いてきてください」



エヴィイェニコス殿の言葉を聞いた後、僕は母上と姉上そしてヘンティル卿とエヴィイェニコス殿それからミーティス殿とエヴィエニス殿それとアテナとクーストーディアあと姉上の従者のザジヴレーニイと母上の護衛とパウペル家の護衛に対してそう言った。



「わかったわ……、アレス……」


僕の言葉に対して母上はそう言ってくれた。



「わかったよ、アレス」


姉上は僕の言葉に対してそう返事してくれた。



「わかったよ、アレス君」



ヘンティル殿は僕の言葉に対してそう返事してくれた。



「あぁ……わかったよ……アレス君……」



エヴィイェニコス殿は僕の言葉に対してそう返事をしてくれた。



「わかったわ、アレス君」



ミーティス殿は僕の言葉に対してそう返事をしてくれた。



「わかりました……アレス君……?」



エヴィエニス殿は僕の言葉に対してそう返事をしてくれた。



「はい、わかりました、アレス君」



アテナは僕の言葉に対してそう返事をしてくれた。



「……わかりました……アレス様……」



クーストーディアは僕の言葉に対してそう返事をしてくれた。



「……わかりました……アレス様……」


姉上の従者であるザジヴレーニイは僕の言葉に対してそう返事してくれた。


「了解いたしました、アレス様」



母上の護衛は僕の言葉に対してそう答えた。



「了解しました、アレス様」



パウペル家の護衛は僕の言葉に対してそう答えてくれた。







「エヴィイェニコス殿……貴家きかの部下の中には共和国と内通している者はいますか?恥ずかしい話ですが我が家に仕えている人間の中に共和国と内通している者がいるんですよ……いや?我が家だけではなく周辺の有力貴族家にも我が領と同じように共和国と内通している者がまぁまぁな数いるようなので貴家ではどうかと思い聞きました……」



目的地に近づいているから僕はエヴィイェニコス殿にそう質問した。



「……えっ?貴家や貴家の周辺の有力者な貴族家の家臣に共和国と内通している者がいるのですか?」



僕の話を聞いたエヴィイェニコス殿はやはりというかなんというか……とても驚いたような反応をしていた。



「……えぇ……恥ずかしい話、アテナが反乱に加担したは共和国と内通いる者に強く脅迫されたからなのです……ここでこの話の本題なのですが……クーストーディアを貴家で雇ってくれませんか?……その理由としては……ぶっちゃけクーストーディアが強いからです……もしも貴方方が家中で共和国と内通している者を探す場合相応に強い護衛ができるだけたくさんいない場合暗殺されるかもしれないからです……そういう意味で言えばクーストーディアは相応に強いので貴方方がパウペル家の家中に共和国と内通している者がいるか探す間、貴方方の護衛にクーストーディアがついていれば貴方方も安心できるはずです……」



エヴィイェニコス殿の質問に対して僕はそう答えた。



「……えっ?いくつか疑問があるのですがほんとうにクーストーディア……殿が強いのか……とか……なぜ君が私にそんな話をするのか……とか、そのあたりを答えてくれませんか?」



僕の言葉に対してエヴィイェニコス殿がそう質問をしてきた。



「……えぇ……クーストーディアは強いですよ……間違いなく……そしてこの話を貴方にした理由はパウペル家が機能不全を起こすのはできれば避けたかったからです……理由は……エヴィイェニコス殿かもしもヘンティル卿とミーティス殿の間に男の子共がいる場合、エヴィエニス殿のどちらかに我が家に仕えてもらって相応の立場になってほしいのです……我が家の内部を浄化のためにも……」

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