俺の彼女を寝取ったのは俺の兄だった...だから俺はお前らに復讐してから新しい彼女と幸せになるんだ
アキノリ@pokkey11.1
第一章 敵意を以てして
怒り
第1話 歪みゆく世界
突然の話となるが。
俺の彼女、里島めぐる(さとしまめぐる)という。
そして俺の社会人の年上の兄の名前は用場和彦(ようばかずひこ)というのだが。
俺達は兄弟でそこそこの関係だった。
そんな用場和彦の弟となる俺の名前は用場徹(ようばとおる)という。
めぐると俺が高校2年生。
建築会社の事務所で会計の担当として働いているのが用場和彦となっている。
その中でいきなりだが。
家に帰って来て里島めぐるが用場和彦とセックスしている可能性があるとしたらどう思うだろうか。
当然、里島めぐると付き合っていた弟の俺は激高しかないと思う。
自らの彼女が自分の兄と兄の部屋で性行為をしているのだが。
ありえないしめちゃくちゃ汚らわしい。
正直、性病になって2人纏めて死ねって感じがする。
まあ和彦には恨みもあったけど。
まさか結末がこうなるとはな。
そう思いながら俺は激高してから暫くして汚らわしい家に居たく無くなり。
俺はそのまま過ぎて行く日々の中。
和彦と仲違いとなった。
まあ正直、復讐とかも考えているから丁度良かったのかもしれないけど。
そして俺は近所のアパートに転居して暮らし始めた。
正直、用場和彦もそうだが里島めぐるも何を考えているのかさっぱり分からん。
思いながら俺はちゃぶ台の前で項垂れていた。
それから「はぁ」と溜息を吐いてからそのまま立ち上がる。
そして俺は地面を叩いてからそのまま表に出る。
水が滴る音しか無いそんな空間を抜け出す様にして、だ。
そして俺はドアを開けてコンビニでも行こうとした時。
隣の部屋のドアが開いた。
それからふんわりした美少女が出て来た。
俺は衝撃を受ける。
その少女をジッと見てしまった。
「あれ?お隣さん?」
見ているとその様に少女が話し掛けてきた。
華でも咲きそうな。
里島めぐるの数百倍マシそうな彼女。
俺はドキッとしてから「あ、ああ。そうですね」と笑顔になる。
彼女の居た部屋の表札を見る。
「...長友...さん?」
「そうですね。長友華凛(ながともかりん)と言います」
「...そうなんですね。俺は用場徹です」
「用場さんですか。ヨロ...え?用場...」
長友華凛さんは「...」となって考え込む。
俺は「?」を浮かべて長友さんを見た。
すると長友さんは首を振ってから「そんな訳無いですよね」と苦笑しながら俺に向いてくる。
そして俺の手を見てからビックリしていた。
「えっと...擦りむいていますね」
「え?あ、ああ。そうですね。ちょっとこけてしまって」
「そうなんですか?大変。感染症を起こしたら大変ですね。絆創膏...あります」
「え?そ、そんな大げさな。大丈夫ですよ」
「駄目です。ちゃんとしないと」
彼女が近付いて来る。
それから俺の無駄に壁を叩いてから擦りむいた手に絆創膏をくっ付けてくる。
その顔は本当に小顔で...モデルの様な。
咲き誇る様な、コスモスの様な。
そんな顔であり...髪の毛を一つ編みをしている。
完璧な美少女だった。
「はい。出来ました」
「...え?あ、はい」
「?...どうしたんですか?用場さん」
「い、いや。...すいません」
引き留めてしまった。
そう思いつつ俺は「すいません。何かご用事があったんじゃないですか?」と聞くと彼女は「あ。ゴミ捨てです」と笑顔になる。
それから彼女はゴミ袋を見せてくる。
「用場さんは何処に行かれるんですか?」と柔和になった。
「コンビニにちょっと」
「...あ。そうなんですね。じゃあ一緒に行きましょう」
「...はい...え?」
「私、コンビニでちょっとお野菜を見たかったので」
「えぇ!?」
俺は驚愕しながら彼女を見る。
彼女は「隣人同士のお付き合いという事ですよ」と人差し指を口元に立てる。
その姿の可憐さに俺は心臓がバクバクした。
可愛い。
ウインクしたらまた可愛い。
「その...でも俺なんかと」
「用場さん...何だか懐かしい香りがするんです」
「...懐かしい香り?」
「分からないです。でも何だか...昭和の様な。そんな香りですかね?古い香りです」
「そ、そんな香りします?」
「はい。私...そんな香りが好きなんです」
そして笑顔になる長友さん。
俺はかぁっと顔が赤くなってしまう。
と同時に。
落胆の様な感じがした。
里島めぐるがこんな清楚な人間だったら良かった。
その様な思いが、だ。
俺は首を振ってから長友さんを見る。
長友さんは「?」を浮かべて俺を見ていた。
俺は「行きましょうか」とニコッとした。
「嫌じゃ無かったら」
「...有難う御座います。まるで清水さんの様な安心感です」
「清水さん?」
「あ、こっちの話です」
そして俺達はゴミ捨て場に行ってからコンビニに歩き出す。
それからコンビニで色々買っていると...長友さんが目をパチクリした。
そうしてから「コンビニ弁当ですか?お夜食」と言ってくる。
俺は「ああ。そうです」と笑顔になった。
「...」
長友さんは深く考えていた。
俺は「???」となりながら彼女を見る。
買い物を終えるまでずっと考え事をしていた。
何だろう?
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