第11話 ボススライム戦
《スキル簒奪によりスキル<劣粘体Lv1>を簒奪しました》
劣粘体と言うスキルは、簡単に言うならスライム系統の魔物が絶対に持っている自身の体の操作精度を上昇させるスキルで、多分これに触手のスキルを併用したらある程度使えるものになるかも知れないと思いながら試してみる。
そうすると予想通り今は左腕をスライム状にしているが、それが劣粘体のスキルと触手のスキルによってある程度自在に操れるようになってから、面白くなりそれから触手のみを使ってこのスライム迷宮の第1層を攻略してみようと思い立って探索とスライムの討伐を始めてみた。
《スキル<劣粘体Lv9>は<劣粘体Lv10>に上昇しました》
《スキル<劣粘体Lv10>は<粘体Lv1>に変化しました》
《スキル<触手Lv3>は<触手Lv4>に上昇しました》
元々劣粘体のスキルが、劣と名の付く通り粘体のスキルの完全下位互換だった影響か直ぐにスキルレベルが上がったが、触手のスキルはレベル4までは上がったがそれ以上のスキルレベルアップは難しかった。
それから第2階層に入ってみるとこれまたスライムが居たがさっきとはちょっと違っていて、俺も不思議に思って取りあえず鑑定してみた。
名前 無し
種族 レッサースライムLv3
職業 スライム戦士見習いLv2
命力 80/80
体力 40/40
魔力 60/60
攻撃力 30
防御力 25
速度力 15
魔法力 5
抵抗力 5
種族スキル
粘体Lv2.分裂Lv1.吸収Lv3
コモンスキル
酸攻撃Lv1.再生Lv5.射出Lv2.触手Lv1
耐性スキル
酸無効.物理攻撃耐性Lv1.水流耐性Lv2
まぁまだまだ弱いと言う他なく俺だったら普通に倒す事が出来る程で、と言うか戦う必要も無くスキルを簒奪する事も可能な程度に弱いのだ。まぁそういう訳で取りあえず新しい射出と分裂のスキルをそれぞれ簒奪してみる事にする。
《スキル簒奪によりスキル<分裂Lv1>を簒奪しました》
《スキル簒奪によりスキル<射出Lv1>を簒奪しました》
分裂はこれは比較的分かりやすく、スライム状の触手が2つに分裂して、今の俺だったら扱いきれないけど、使いこなせは幾本もの触手を操る事も可能だろうと予測しならがら射出のスキルを試してみると、口から酸が吐き出されこれで遠距離攻撃スキル獲得だと喜んでいたが、あまりにもカッコ悪く当分このスキルをカッコよく扱えるようになるまで放置しておこうと思った。
それからも探索を続けたが、やっぱり単体の魔物しか出ない都合上スキルを多く簒奪する事が叶わなく、それに俺の簒奪のスキルの都合上一度奪ったスキルは再度奪う事が出来なく、あの迷宮でも悪食のスキルを使って、何とかあのスキルレベルまで上げたのだ。
兎に角このままだと新たにスキルを簒奪できない都合上さっさと新しい階層に足を踏み入れる必要があるのだ。
それから体感時間にして約1週間まるまる探索を続けて、やっとボス部屋までたどり着く事に成功してこれから早速ボス戦が始まろうとしていた。
先ず扉を開けてから飛び込んできたのは、デカいスライムと言う印象しか無く取りあえずそのスライムに対して、鑑定を発動してみると、見た目に似合わずかなりの化物具合だった。
名前 無し
種族 上位スライムLv9
職業 スライム上位戦士Lv2
命力 200/200
体力 95/95
魔力 130/130
攻撃力 70
防御力 100
速度力 30
魔法力 15
抵抗力 35
種族スキル
粘体Lv10.分裂Lv10.吸収Lv6
コモンスキル
強酸攻撃Lv3.再生Lv5.射出Lv4.触手Lv6.剛爪Lv4.操作補助Lv5.思考加速Lv3.演算処理Lv5.硬化Lv2
耐性スキル
酸無効.物理攻撃耐性Lv1.水流耐性Lv5.火炎耐性Lv2
称号
《スライム迷宮ボス》
こんな化物相手の俺はこの迷宮で考えた戦術を試してみる事にした。それは<触手+分裂+猛毒攻撃+剛爪+突進>のコンボで、スキルの強化を得た触手はすさまじい速度でスライムに飛んでいった。
スキルの補助を得た触手は問答無用で刺し貫いたが、ぎりぎりの所で核に届かず付けた傷もスライム体故に直ぐに再生してしまった。だがそれであきらめるなんて事は無く今度は数で責める事にしてさっきの突進を除いたさっきのコンボに分裂スキルを取り入れて数で責める作戦に出たが、相手も同じ考えなのか同じ事をやってきた。
触手同士のバトルでは完全に此方が不利で、それは単純に触手スキルやその他スキルに加えて俺よりも速度が速いと言う事が何よりの決定打だった。それに輪をかけて、単純に再生能力が高いと言う事と相手は強酸攻撃を射出すると言う攻撃も出してきた。俺の酸耐性のスキルはここにくるまでにかなり上がっているが、それでもあのボスの強酸攻撃を受けれるか?と問われれば無理と言う他なく完全にこちらが不利だった。
それでも此方と彼方のスキルレベルの差は、隔絶していると言う程では無くある程度対処は可能な範囲だったのが功を奏したのか、真正面から相手取る事も可能であった。だがしかしそれだけで戦力差が変わる程生易しい相手でも無く 俺は徐々に追い詰められていた。
《スキル<触手Lv4>は<触手Lv5>に上昇しました》
《スキル<視覚強化Lv1>は<視覚強化Lv2>に上昇しました》
《スキル<分裂Lv1>は<分裂Lv2>に上昇しました》
単純な触手の数でも劣っていて、精度や速度でも劣っている現状ではジリ貧になっていくのも時間の問題だと確信を得た俺は毒霧のスキルも使用してスライムの命力を徐々に削っていく作戦に出たが、スライム自体の再生能力がかなり高いからか、キチンと効いているのかも分からなかった。
それからもあらゆるスキルを使ってスライムを削ろうと考えたが、そのどれもが攻撃能力が低くもしも与えても直ぐに再生されるのがオチだった。だがそれでもこれだったらいずれ死んでしまうと思い俺は<触手+分裂+牙+猛毒攻撃+射出>のスキルを使った。牙のスキルは触手に使うと、口のような物を作りそれを使用したら射出のスキルも使用できることが分かった。
それに加えてこれまで脳の処理能力がオーバーフローするからと使うのを止めていたが背中の殆どと右手をスライム化してから、背中から出される数々の触手は全て猛毒攻撃を射出するコンボを永遠吐き出させるようにして、両手の触手はさっきからやっているコンボを両手でやるだけで、数で責める戦略に出る事にした。
そこからは毒吐き触手と直接攻撃触手の数の暴力で何とか相手の触手を全てに対処してから最後に一本の触手に<剛爪+貫通>のコンボを叩き込むことで何とか倒したが、魔力を消費しすぎたのか直ぐに気絶してしまうかと思ったが、習得している気絶耐性がそれを邪魔してくれたお陰て意識を保つことに成功した。
《新たにスキル<魔力回復Lv1>を習得しました》
そんな新しいスキル習得音声と共にどんなスキルを簒奪していくか悩んでいたが、少しだけ悩んでこのスキルを簒奪する事に決めた。
《スキル簒奪によりスキル<硬化Lv1>を簒奪しました》
このスキルを使ってみると肉体が僅かに硬くなって、鑑定を使ってみたら僅かに防御力が上がっていた。これで防御力も上がって安心要素が増えたなと思いながら俺は迎えを待っていた。
あとがき
☆や♡フォローは作品を投稿する上でモチベ上昇につながるのでよろしくお願いいたします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます