指先に詩をあつめて、温もった体温で

母の朝活、唐辛子添

暑い日の唐辛子、フライパンの上の

油と

唐辛子。

目玉がひりつく、

目を押さえ、指と指の

隙間からこぼれる涙。

香るニンニク

と、ジンジャー、

大人になれば。

８時のヨガ、唐辛子味噌の焼きおにぎり

８時３分の股関節とぼく。

(呼吸を意識する)

ニンニクの巡る、

唐辛子添、

柔軟なしっぽを振っては。

枯れた苗からとれるキュウリ、

唐辛子味噌なすりつけ、

端っこで伸ばす肩甲骨、(呼吸)

副交感神経の落下傘。

沈み込む、静。

マグカップのルイボスティ、

唇を湿らす憂鬱な８時13分、

斜面、

前に倒す、(呼吸を感じて)

コピー機から昨日のアシナガバチ

ピリ辛の舌先で、

交感神経、

波打つ鼓動。

痺れる掌を真上から。爪先まで。

その血管は、

どこを通っているのですか？

巡る血液に混じる唐辛子、

活発なハチの行動を

見守っていて頂けますか？

空気のお腹が膨らむんです。

ソーダという安易なものは使用して

いません。

呼吸、

を感じて。

活発な羽音、

ブンブン、

18分のヨガ、

整う姿勢の先。(手を合わせて)

唐辛子の発汗作用、

身体の内側で先生にお辞儀する、

背筋、

伸ばして。