めすのらいおんが

動物園

へ行ったつぎのひ。

ぼくは じ ゆう研究に取りかかる。

そのてーまは 、ネコ科のどうぶつ、調べてみた、

というもので。



((((挿入D)



らいおんジャガーチーターとらヒョウなぞを表にあらわし。

そのトップスピードや生息地域、群れで過ごすのか単独なのか、どんなどうぶつをほしょくするのかなど、

いくつかのこうもくを作って、図鑑などでしらべ。

動物園の飼育員にインタビューなぞをし、めもし てきたことなども、

コーナーのひとつとして。

それは、らいおんのことだったけれど。

なんでもらいおんは

めすに狩りをさせる

よう で、おすは寝

て暮らしておる、な

どと飼育員から聞い

たので した。



((((挿入D’)



檻のまえでカメラをかまえ。

寝て いるらい おんにシャッター をきるぼくは 、

らいおんの背のまるまった姿しかうつせず。

ははが 「かしてごらん」と

カメラをとり、 写したらいおんのかおは、

たんなるねがおで

まるで でかいねこのようだなあ、と呟いたぼくに、いもうとは

おきなさい

おきなさあい

と檻の柵を ぐあんぐあん揺ら そうとつかみ、

おい、おまえやめろ とぼくが・



ぼくはプリントアウトした写真をじゆう研究の大きな用紙にはりつけ、

それはおすのらいおん めすのらいおん、とらまでうつしたもので。

どれも これも、

どでん と ひっくりかえっ てねむっている写真ばかりで。



定規を当てたり、いろんなカラーのさいんぺンなどをつかって、

きれいにしあがったときはため息も出て。

低学年 のい もうとは めずらしそうに・

できあがったものをながめ、

わたしはらいねん、なんの研究をすればいいの、

などと、

母のえぷろんをひっぱっては、

母はぼくの

方を見ては、素晴らしい出来ね、とほめあげるのだった。


ことし、学年もあがって 、いもうとは

じぶんはぱんけーきのけんきゅうにするのだ、と・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る