第5話 ナザリータ(四条トモミ)


 本名は、四条しじょうトモミ。


 岡山県N市の無人駅から山道を登った先にある瑞槍邸みずやりていのメイド。

 年齢は、トケルンやチウネルたちより少し上だろう……。


 メイド服の定番――黒のドレスにフリルの付いた白いエプロン姿を着て、頭にはカチューシャを飾る。

 背中まで伸びるストレートのロングヘアーは金髪である。

 姿勢よく歩き礼儀正しく応対をする、メイドのお手本のような女性だ。


 瑞槍邸の佐倉さん――エルサスさんに、彼女が幽霊騒動を相談。

 もしかしたら、亡くなった娘――ナザリベスなのかもしれないと彼は考えて、大学の教授に解決を依頼した。

 トケルンとチウネルから、幽霊の娘に出会った話を思い出したからだ。


 ナザリータとナザリベス、ともに名前は同じ「トモミ」である。


 って、どゆこと?





 序章 終わり


 この物語は、フィクションです。



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