Day3 飛ぶ

 またひとり飛んだ。

 飛ぶ職員があまりにも多くて、残された職員の負担は増すばかり。そうして追いつめられてまた飛ぶという悪循環。

 ちょっともう無理かも。

 気がつけば、職場とは逆方向の電車に揺られていた。

 飛ぼうと思って飛ぶ人間は、もしかしたらあまりいないのかもしれない。

 いつのまにか飛んでいた。そんな感じなのではないだろうか。ちょうど、いまの私みたいに。


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