Day2 喫茶店

 しっとりと静かな雨が降っている休日の午後。

 レトロな喫茶店で、文庫本片手にコーヒーを飲むのが最近のお気に入り。

 なんだかとても贅沢な時間のつかいかたをしている気がして、いっぱしの大人になれたように思える。それだけだ。


 はじめてお店にはいったとき、おだやかで物静かなマスターに、幼いころ出ていった父親の面影を見たなんて、そんなのただの気のせいだから。


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