7話 愛寵

-----------------翌朝


昨日のことが気に障り、2時間しか眠れなかった。

だけど、しっかり準備をし予定時間に間に合うように家を出て、ひなたとの待ち合わせ場所の駅に向かった。


私がつく頃には、ひなたは駅にいた。

「私服のななも可愛い!!」

ひなたはニコニコしながら言った。

「えっと、待ったかな?」

「全然待ってないよ!

さ、電車乗って行こうよ。」

なんて、典型的なことをひなたは言った。

汗もダラダラかいていたし、何分前から私を待っていたのだろうか。

「ひなた、切符買わないの?」

「私ね、IC◯CAを買ったんだよね。」

「へ〜一緒じゃん!」 

「うん、なながIC◯CAを使ってたのをみて

買ったんだよ。」

ひなたは照れながら言った。


それから、私とひなたは電車に乗り、

目的地のヒマワリが咲いているところまで歩いた。

ひなたはテンション上げ上げで言う。

「わ〜!やっっっと着いたね!!」

「そうだね、ヒマワリ綺麗〜!」

私がそう言うと、ひなたは意を決するように言う。

「なな、ヒマワリの花言葉って知ってるかな?」

「ん〜花は好きだけど、花言葉はあまり知らないかも!赤いバラの花言葉は知ってるよ。」

「そっか」

「それがどうしたの?ひなた?」

「あのさ、私ね、

ななのことが好きなんだ。」

ひなたが私を真っ直ぐに見つめて言った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る