第9話 気を取り直して

ヨウイチが「はぁ、昨日は家に帰って飛んだ災難だったな」と溜息混じりに呟いていた。

すると、ヨウイチの足元にニャアと言う猫の鳴き声がして来た。

ヨウイチは「うわぁ、何でこんな所に?」と驚いていると、ひなが「すみません。私の飼い猫何ですけど、あなたが助けてくださった事を聞いて一度お礼に伺いたくなりまして、こちらに来ました」とお辞儀をした。

ヨウイチは「あー、あなたが飼い猫の主人なんですね。いえいえ、当然のことをしたまでです」と頭を少し下げた。

ひなが「もしよろしければ、家で開催されるパーティー何ですけど、来て下さると嬉しいのですが?」とひなからパーティーのチラシと名刺を貰った。

ヨウイチが「ありがとうございます。ぜひ、機会があれば行かせて貰います」とひなにお辞儀をしてひなは、帰って行った。

レイカが「あれ?こんにちは。ヨウイチ君、そのチラシ何?」とヨウイチが貰ったチラシと名刺を見た。

ヨウイチが「あー、それ?猫を昨日逃したんだけど、その猫の飼い主がパーティーを開きたいって言うんだ。一緒に行くか?」とレイカを誘った。

レイカは「うーん。どうしようかな?別に用事は無いんだけど、最近ダイエットも初めて、外食控えているんだよな」と考えていたら、リンタロウが「あ、それパーティーじゃ無い?俺も暇だし、行こうかな」と上の空を見上げて考えていた。

レイカが「ちょっとだけなら遊びに行っても良いかな?」とヨウイチに話し始めた。

ミチコが来て「皆して何を話しているの?」と声を掛けた。

レイカが「ミチコは行くの?パーティー」と疑問を投げかけた。

ミチコは「うーん。どうせ、用事もないからパーティーに行こうかな」と楽しそうに話していた。

豊道公園で、洋服を着替えたら待ち合わせをする事になっていて、20分歩いた所に、ひなの家があった。

ミチコ達は、少し公園から歩いて、ひなの家にピンポンとチャイムを鳴らして、ヨウイチが「あの、今日開催されると言うパーティーに来ました。パーティーに誘ってくれてありがとうございます」と挨拶をして、ガチャンと門が開いた。

ひなが「来て下さり、ありがとうございます。ごゆっくりお過ごし下さい」と家の中は大きなホールの様でまるで舞踏会をやりそうな雰囲気の家だった。

高そうな食器やコップが並んで居て、割れてしまうのか何百万という値の付いた物ばかりで下手に触ることは出来ない。

ミチコが「わぁ、装飾品ばかり。やっぱり私達と住む世界が違うのかしら?」とひなの家を散策して椅子に座った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る