7.山を縫う幾星霜の東雲に雨音注ぐも涙ぞ足りぬ


山を縫う幾星霜いくせいそう東雲しののめ雨音あまね注ぐも涙ぞ足りぬ




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 幾星霜の星空が山を縫うように夜と朝を彩っている。


 それほどの長い年月を重ねて、雨の音が降り注いでも、涙は枯れることなく、わたしの頬を伝っていく。



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