言の葉に湧く水と影

月瀬澪

ハジマリの詩

1.言ノ葉よ物語の瀬満ちる声淵を澪して誰が為に往く



言ノ葉よ物語の瀬満ちる声 ふちみおして誰が為に




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 言ノ葉が、舞い落ちる。


 記憶の隅から、ひらりひらりと。


 物語が宿り、魂が満ちていく。



 深く深く、水の中へ潜る。


 誰も知らない闇の淵へ。


 とても深い。


 あぁ、息もできない。



 でも、誰かが通った道だ。


 だから、わたしは往くのだ。



 ほかの誰でもない。


 わたしの物語を紡ぐために。


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