無への交信

見えざるものに心惹かれ

聞こえざる声に導かれたくなる

そんな感覚を僕らは知っている

知っていたはずだけど

今まさに開かれているよ

あの船が君にも見えるか

存在しない偶然達が

幾度も僕を迎えて

不自然な記憶を辿れば

何度も同じ夢に行き着いた

暗闇に一つ浮かぶ

目を逸らしたいほど眩しい光は

少しずつその形を変えて


みつけたみつけたみつけた

みつけてみつけてみつけて


繰り返す音のない音は

空のずっと向こうへ発信する

届かない存在証明のよう

落ちてきた不思議色のビー玉を

噛み砕いてから飲み込んだ

ビビビ 魅惑の宇宙の味がする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る