ゆめ怪談
しゃいれむ
パーティー
私は屋敷で開催されていた立食パーティーに参加していた。たくさんの参加者が楽しそうに談笑しながら、用意された料理を口に運んでいる。
ふと時計を見ると夜中の12時になろうとしていた。もうそろそろ帰ろうと思い、主催者である30代後半くらいの男性に声をかけに行った。男性は愛想の良い笑顔を浮かべており、声をかけた時にもその表情は崩れることはなかった。
「ごめん、遅くなってきたしもうそろそろ帰るね」
私が男性にそう言うと、男性は残念そうな表情をした。
「えー、もう帰るの?もっといたらいいのに」
男性の子どものような言い方に苦笑しながら私は言う。
「もっとってどれくらいだよ」
そう言うと男性は答える。
「ずっとだよ」
それに私は笑いながら言う。
「ずっとってどれくらいだよ」
男性は答える。
「死ぬまでだよ」
冗談だと思い、私は笑いながら言う。
「死ぬまでってどれくらいだよ」
そう言うと男性はうっすらと笑みを浮かべて答える。
「あと5分くらいだよ」
その瞬間、これ以上ここにいてはいけないと感じ、恐ろしくなって急いで部屋を出た。玄関を探して屋敷を走り回る。しばらく走り回ると玄関のドアを見つけ、勢いよくドアを開け飛び出す。
そこで目が覚めた。
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