【完結】フェニックスの翼

第6話 失われた仲間

前回の試合で帝国が秘策を用いて勝利を収めたことで、連邦軍は再び窮地に立たされた。次の試合も帝国が勝てば、連邦軍はさらなる劣勢に追い込まれてしまう。エリザベスたちは次の戦いに向けて気を引き締めていた。

次の試合に出場するイザベラは、静かに集中していた。彼女のバトルツール、ドラゴンフレイムは遠距離攻撃に優れており、正確な狙撃で敵を打ち負かすことができる。

「イザベラ、次の試合も頑張って。」エリザベスが励ます。

イザベラは自信に満ちた笑みを浮かべた。「もちろん。ドラゴンフレイムと一緒に必ず勝つわ。」

ドラゴンフレイムのAIが冷静に語りかける。「イザベラ、我々の狙撃能力を最大限に活用して、敵を打ち破りましょう。」

帝国の作戦会議では、次の試合に向けての戦略が練られていた。リリス、ガブリエラ、セリーナ、そして次の試合に出場するカトリーナが集まっていた。

「次の試合で勝てば、我々はさらに優位に立てる。カトリーナ、あなたの力を見せてくれ。」セリーナが指示を出す。

カトリーナは冷静に頷いた。「もちろんです、セリーナ。ハデスの力で連邦軍を打ち負かしてみせます。」

ハデスのAIがクールに語りかける。「カトリーナ、我々の強力な攻撃力と防御力で敵を圧倒しましょう。」

スタジアムの観客席は再び熱気に包まれていた。巨大なホログラムスクリーンには、イザベラとカトリーナの顔が映し出され、カウントダウンが始まった。

「3、2、1…ファイト！」

イザベラはドラゴンフレイムを装着し、アリーナに飛び込んだ。対戦相手のカトリーナは、ハデスを纏い、冷徹な表情で立っていた。

「連邦軍の狙撃手か。私のハデスに勝てると思うの？」カトリーナが挑発的に言う。

イザベラは冷静にドラゴンフレイムのスコープを覗き込み、敵の動きを狙った。「私の狙撃は正確よ。」

カトリーナはハデスの巨大な盾を構え、イザベラの攻撃を防御する。「その程度の攻撃では私には勝てないわ。」

イザベラは冷静に狙いを定め、ハデスの隙を見つけようとする。しかし、カトリーナの防御力は圧倒的であり、簡単には突破できない。

「ドラゴンフレイム、次の動きを教えて。」イザベラが指示を仰ぐ。

「イザベラ、敵の盾の弱点を見つけました。左側の接合部を狙ってください。」ドラゴンフレイムのAIがアドバイスを送る。

イザベラは指示通りに左側の接合部を狙い、正確な狙撃を放つ。しかし、カトリーナは即座に盾を修正し、攻撃を防いだ。

「さすがね。でもこれで終わりよ！」カトリーナはハデスの強力な攻撃「デストラクションキャノン」を発動し、巨大なエネルギー弾をイザベラに向けて放った。

イザベラは素早く回避し、反撃の準備を整える。「まだ終わりじゃないわ！」

イザベラはドラゴンフレイムの真の力を解放し、フィニッシャームーブ「ドラゴンフレイムブレイク」を発動した。強力な炎のエネルギーが彼女を包み込み、カトリーナに向かって放たれる。

「これが私たちの力よ！」イザベラは全力でカトリーナに突進し、狙撃を最大出力で放った。

しかし、カトリーナはハデスの防御力を最大限に活用し、イザベラの攻撃を全て防いだ。「その程度の攻撃では私には勝てないわ！」

カトリーナは再びハデスの力を解放し、強力な反撃を行った。イザベラは再度攻撃を受け、戦闘不能状態に陥った。「まさか…こんな形で…」

カトリーナは冷たく微笑みながら勝利を確信した。「勝ったわ。」

観客席からは歓声と悲鳴が交じり合い、試合の結果に驚きと興奮が広がった。控え室に戻ったイザベラを、エリザベスとサマンサが迎える。

「イザベラ、大丈夫？」エリザベスが心配そうに駆け寄る。

「ごめんなさい、エリザベス…勝てなかった…」イザベラが悔しそうに答える。

「次は私たちが必ず勝つから、今は休んで。」サマンサが優しく励ました。