第53話 Epilogue ★章ラスト+一旦の完結★
さて、こうして三階層から五階層へとセーフティールームを移したハーク達だが、今からどうするのか、とラムが本題へ戻そうとする。
「あのあの、それじゃ……五階層の先、つまり六階層への階段が現れたなら、そこへ探索しに行くんですか? クロエちゃんでさえ未知の領域なら、ハーク師匠が完全復活するためのアイテムも、あるかもしれない……ですよね?」
おずおずと問うラムに、けれどクロエは首を横に振った。
「そうしたいのは、やまやまだけど……実はコレ階段に見えても、存在としては安定してないんだよね~。つまり先へ行く機能は、まだ作られてる途中……そもそも足を踏み入れることもできないよ~。わたしは〝異次元の魔法〟使えるからわかるけど、階段の完成には、まだ時間がかかりそうだね~。ま、この状態でも、〝異次元の魔神〟に干渉して
「そうね。それに五階層より奥には、この世界を滅ぼそうとする意図を持つような、何者かが存在する可能性もあるわ。たとえ現段階で先へ行く機能が備わってたとしても、慎重になるべきよ」
リーリエも冷静に考えを告げる、と。
ハークが仲間達の意向を
「つまり俺たちは、引き続きこのランダム生成ダンジョンで生活・探索し――
いつか六階層への階段が完成したら、進行か現状維持か、その時に考える。
少なくとも現状は、俺たち自身の実力を鍛えたり、良い装備を整えたり、だ。
みんな、そんなカンジでどうだろう?」
ランダム生成ダンジョンが実家で、熟練者のハークが出した結論に、ラム・クロエ・リーリエの、いずれも「異議なし!」と同意する。
「はい、ハーク師匠っ! アタシ、正直まだまだ新米ですし、実力不足ですし……もっと強くなって、仲間の役に立てるようになりますからっ!」
「ハーク兄さんの完全復活も、今のとこは焦ることないし~……そこはわたしが保証するよ~。ゆっくり生活してくのも、好きだしね~……うへへ♪」
「私はハークがいれば、それだけで良いわ。それがランダム生成ダンジョンだろうと、
三者三様、それでもパーティーとして、まとまった意志に。
ランダム生成ダンジョンがご実家の長男にして、パーティーのリーダーであるハークが、大きく手を振り上げて言い放つ。
「さあ皆、これからも、ランダム生成アイテムを拾いまくっていこう!
俺たちのランダム生成ダンジョン生活は、まだまだこれからだ――!」
「「おお~~~~~~っ!」」
「なんかハーク師匠のランダム生成アイテム拾いっていう趣味に、重きを感じるんですけど……はっ!? ……お、おお~~~~~っ♡」
ちょっぴりツッコミスキルが発動してしまったラム=ソルディアも、遅れながらも続いて声を上げ。
ハーク達のランダム生成ダンジョン生活は、まだまだ続く―――!
―― To be Continued……? ――
――――――――――――――――――――――――――――
★ちょっぴりあとがき
ひとまずこの話と、次話として更新する〝特別編〟を区切りに、一旦の完結とさせて頂きます。
本当に応援、ありがとうございました。応援してくださる皆様のおかげで、楽しく書いていけました……★(ホクホク)
今後、また急にヌルッと再開したい欲望が沸々と渦巻いておりますので(?)、その時はまた楽しんで頂けるよう頑張ります!(皆様とまた再会したい――!)
面白いと思って頂けたら、続きを読みたいと思って頂けたら、
♡や★で応援して頂けると、ますます光栄で嬉しいです!
あとあと作品フォローもして頂ければ更に嬉しくて――(ご、強欲……!)
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