最弱のフリをした最強ついに日の目を浴びる〜

神威

第1話

この世界『ヴァーラ』は龍の加護に包まれている。だから皆生まれ持って龍と契約をする。その龍の強さの等級で全てが決まってしまうという実力主義の世界である


「おい!リヴァイ!さっさと動けこの木偶の坊!」


「す、すみません」


この怒鳴られている男が今作の主人公、リヴァイアス通称リヴァイだ


「これだから下等なやつとは組みたくないのだよ」


リヴァイアスは『明けの明星』というパーティに所属していてそのパーティーで疎まれている存在だと


「だが、安月給で働かせられるのはこいつしか居ないんだよ。我慢しろ」


こいつはリーダーの『ヴェルディ』とにかく脳筋思考で火力こそ正義!って感じの巨漢で口下手だが誰にでも優しく接してくれる人でもある


「だがしかし、ダンジョン攻略の最前線を張るこのパーティーにいつまでも下級の契約者がいたら名前に泥を塗ることの方が多いでしょう」


こいつはサブリーダーの『ジルバ』とある貴族の跡取り息子で契約龍の等級が高いことで将来有望な1人ではあるが実力至上主義なため素行は良いものとは言えない


「そんなこと言ってもリー君はいつでもこのパーティーを支えてきたでしょ!なんでそんなになえがしろにするの?」


こいつはリヴァイアスの幼馴染の『シルフィア』昔からリヴァイアスの傍から離れようとしないくらいにリヴァイアスのことが好きなのだが、そのことは当人は知らないちなみに実力としては最強レベルなのだが目立ちたくないためいつもは手加減をして戦っている


これにて愉快なパーティーを紹介した訳だが簡単にリヴァイアスの説明をした方が良いだろう


『リヴァイアス』昔はもっと熱血な夢に向けて歩き続ける青年だったがとある日を境に実力を隠して生きているいつもは等級の低い龍と契約しているという嘘をつき過ごしている


「まぁまぁ、俺が弱いのが良くないんだからシルフィもそんなに怒んないで?」


リヴァイがシルフィアをなだめると納得のいかない顔で


「ホントのリー君は最強なのに...」


とボソリとつぶやきながら見を引いた


「ほほぉ、木偶の坊であることを認めていながらなぜこのパーティーに固執するのです?」


嫌味ったらしくそう聞いてくるジルバ


「それは簡単な話です、シルフィのそばに居たいからです」


リヴァイアスがそう言うと


「なぜシルフィアがこの男にゾッコンなのだ...実力も容姿も私の方が上なのに!」


(あぁ〜確かこいつシルフィに恋してるんだっけ?)


「リー君!?何言ってるの!?」


「そりゃ幼馴染なんだし、離れたくないからななんならずっとそばにいて欲しいまである」


「えへへ〜リー君と私って両思いだったんだ〜」


シルフィアはくねくねしながら頬を朱色に染める


「夫婦漫才もそこまでにして次の目的地に着くぞ?」


リーダーのヴェルディがそう言う


(確か今回の任務は特殊個体が出たからその討伐依頼だよな、だがなんだ?この胸を刺すような違和感は...まぁその時はその時だな)


「目標は魔物の特殊個体の討伐だ心してかかるぞ。」


リヴァイアス含む全員が準備を終え目的地に1歩踏み出す


すると地を動かすほどの振動があたりに響く


『緊急通信受信』


リヴァイアスの腕につけた装置からとあるメッセージを受信した


『ハルトマン様、魔境の森にて強大な生体反応確認しました至急向かってください』


ちなみに今回の依頼の場は魔境の森だ


(運がいいのか悪いのかよくわからんな)


『ハルトマン』とはリヴァイアスが裏で使っている名前でその強さから史上最強の龍使いと言われていて国家御用達の冒険者である


(大方さっきの地響きの原因のことなんだろうがどうするべきか...)


『シルフィ』


『うん言わなくても分かるよ〜特殊個体が出たんだよね?』


『ああ、それでどうするって聞きたくてさ』


『暴れてもいいんじゃない?そろそろあのパーティーにいるのも疲れたしリー君をバカにしてきたヤツらにギャフンって言わせてやらないと気が済まないよ!』


シルフィの気合いがすごいな...


『おおそ、そうかならいっちょ暴れたやりますか〜俺も鬱憤溜まってるしな、1回通信を着るね!』


『りょーかい!気をつけてね!』


そう言われリヴァイアスは通信を着る


そして彼の中に眠る龍を呼び出す


「久々に使うなぁ、終焉をもたらせ!『バハムート』」



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