第33話 追跡せよ!アルカのデート!

クロノファミリー

ゼオ  ハンド  レイカ  マスターシャル

ライ  メディー


ホワイトフェザー

ララ ネル


タイター家

アルカ ルージ ミヤ メルーア テリッシャ

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ゼオ「はよーざまーす、何してるんすか?」


ミヤ「明日はアルカ様の誕生日だぞ!その準備をしているんだ!お前も早くやれってか何寝坊してんだうらぁ!!!」


ゼオ「ぽらぁぁぁ」



今日もミヤパイセンにぶん殴られた

まぁもうこれも毎日の日課みたいなもんだ

ルーティーン的なね、パイセンも最初は手加減してくれてたんだけど段々と強さ上げてきちゃってさ?今では殺す気で殴ってくるのよ?ただ毎日寝坊してるだけなのにね!小1時間程!



ゼオ「俺も何か手伝いやすか?」


ミヤ「タダシはアルカ様の警護だろ?さっさといけ!アルカ様は今日課のエアロビクスをしているはずだ!」


ゼオ「俺の日課と全然ちげぇ〜、、、あいつエアロビクスやってんの??」


俺はトレーニング室へ向かった

確かにしっかりと鏡の前でエアロビクスをやっていた



ゼオ「お前毎朝それやってるの?」


アルカ「まずは『おはよう』だろ無礼者が」


ゼオ「おっすおれタダシ」


アルカ「あ?」


ゼオ「挨拶したんだから挨拶でかえさんかい」


アルカ「エアロビクスお前もやってみたらどうだ?心肺機能の向上、脂肪燃焼、全身持久力(スタミナ)のアップ、高血圧の改善になるんだぞ?」


ゼオ「俺は完全健康体なので終わるまで後ろでハンバーガーとポテト食べてコーラでも飲んでまーす」


アルカ「早死してくれないかな」



しかしこの世界にもあるんだなぁ、マ◯クって、こっちでは『マンプクナルゾ』って言うらしい

略して『マンプ』だそうだ


それから30分後



アルカ「ふぅ、いい汗書いた!!」


ゼオ「ぐぉぉぉぉぉ、、、」


アルカ「何でこいつは寝てんだ、腹立つ寝顔してんなぁ濡れたタオルでも顔に掛けておくか」


ゼオ「ぐぉぉ、、、ぐっ、、ふっ、、、んぶぅぅぅぅはぁぁぁぁぁ!!!何してんだクラァァァァァ!?!?!」


アルカ「あ、生きた、何寝てんだバカ者」


ゼオ「お前!俺を殺す気かよ!?」


アルカ「ほら行くぞ」


ゼオ「行く前にちょっと話し合おうか?ん?」


アルカ「嫌だ」


ゼオ「嫌だ???」



不服な顔をさせながらアルカの後ろを着いて歩く

学校は今長期休みに入ったらしい、俺にも休みがほしいなぁ、、、

大人になるにつれて長期休みってなくなってくんだよな、1週間の休みを長期休みって言えるようになっちゃうんだよな



ゼオ「今日は何すんだぁ〜?」


アルカ「、、、タダシちょっと頼みがあるんだがいいかな?」


ゼオ「ん〜?なんだぁ〜?(珍しいな俺に何か頼むなんて)」


アルカ「今日は護衛無しってダメ、、、かな?」


ゼオ「んぇ?なんでぇ??」


アルカ「、、、ちょっと」


ゼオ「んー、、、まぁいいんじゃね?」


アルカ「え?いいのか?」


ゼオ「いつもいつも側に誰かかしら付きっきりとか疲れるだろう?」


アルカ「お、おぉ、、、ありがとう」


ゼオ「おう」



そう言ってアルカは部屋へ一度戻って行った

何するのか知らないけどこっそり後ろつけちゃお☆


しばらくすると部屋からアルカが出てきた

随分とオシャレしちゃってるじゃない?俺より良い服来てるな腹立つ


アルカがこっそり外れ出たので俺もこっそりその後を追った



少し歩くと真ん中に噴水がある広場に着いた

そこでアルカは誰かを待っているみたいだ



?「アルカくーん!!」


アルカ「!!」



走ってくる女の子がいる

あれ?確かアルカと一緒のクラスの、、、ルアって言ったかな?



ルア「ごめんねぇ?待ったでしょ〜?」


アルカ「大丈夫、今来たとこ」


ルア「朝の日課で毎日スリーポイント100回やってるんだけど今日は調子悪くてさぁ!」


ゼオ「この街の子たちは毎日何かしらの日課があるのかな?それにしてもストイックな子だなぁ」



ギリギリ声の聞こえるとこで尾行してるから会話が聞こえる

これバレたらめっちゃキレられるだろうなぁ



ルア「行こうアルカ君!」


アルカ「そんな急がなくても大丈夫だよ」



そう言うと2人は歩き出した

最近のお子ちゃま達はどんなデートするんだ?

帰ったら色々アドバイスしてやろうかな?

、、、俺デートした事あんの実家の犬とだけだった


2人は本屋へと向かった



ルア「すみません!ルアですけど!!」


本屋のお姉さん「あらルアちゃん!この前言ってた本だよね?」


ルア「うん!!」


本屋のお姉さん「あったよ!古い本だから状態は良いとは言えないけどいいの?」


ルア「うん!ありがとう!!はいお金!!」


本屋のお姉さん「はい、これおつりね!」


ゼオ「何か本買ったのか?俺あれぐらいの歳の時はお菓子にお小遣い全ツッコミしてたけどなぁ」


本屋の店主「君、ちょっといいかな?」


ゼオ「はい?」


本屋の店主「君あの子達のこと隠れながらずっと見てたね?」


ゼオ「え、はい、まぁ、、、」


本屋の店主「見た目もかなり怪しいね、ちょっと来てくれるかな?」


ゼオ「いや俺あの男の子の警護任されてるもんなんですけど」


本屋の店主「話は裏で聞くから」



俺は裏に連れてかれてすげー質問攻めをくらった

「レインボーアフロにおでこにデカい鼻くそ付けてサングラスと『ナタデココ』と書いてあるマスクを付けさらに「今日の主役」と書いてあるタスキを付けて小さい子供達コソコソ追いかけてる奴を怪しまない方が難しくないか?」

と言われたがそんなに変かな???

尾行するのに大人しめにしたんだけど?


誤解を解くのにえらい時間を掛けてしまったせいでアルカ達を見失ったと思ったが二軒隣の駄菓子屋でお菓子買って駄菓子屋の前にあるベンチに座って呑気にお菓子を食べていた



ルア「アルカ君今日付き合ってくれてありがとう!!」


アルカ「大丈夫だよ、暇だったし」


ルア「この本ね前にお母さんが途中まで読んでたみたいなんだけどお引越しした時に無くしちゃったみたいで最後まで見れてないんだって!古い本だから諦めたって言ってたけど本屋さんにお願いしたら見つけてくれたの!」


アルカ「そうだったんだ、それでお小遣いで買ってあげたのか」


ルア「お手伝いいっぱいしてお金貯めたんだ!」


アルカ「そっか、ルアは凄いなぁ」


ルア「全然凄くなんかないよぉ!!」


アルカ「、、、あ、あのさ」


ルア「どうしたの?」


アルカ「明日、、僕の誕生日なんだ、、、」


ルア「そうなの!?」


アルカ「うん、僕の家で誕生日会を開いてくれるんだけど良かったルアも、、、」


ルア「え!?行ってもいいの!?」


アルカ「え?来てくれるの?」


ルア「行くよー!誘ってくれてありがとう!!」


アルカ「ご両親とかダメだとか言わないの?」


ルア「言わないよー?むしろ1年に1度しかない誕生日なんだからとびっきりハッピーな1日にしてやってこい!!って言うよー??」


アルカ「そ、そうなの?」


ルア「うん!お母さん達に良くアルカ君の話するけどいつも楽しそうに聞いてくれるの!!逆にルアが行っても良いの?ケーキとか全部食べちゃうよ?」


アルカ「全然良いよ、好きなだけ食べてよ!」


ルア「わかったぁー!楽しみだなぁ!!」


アルカ「ふふっ僕より楽しみにしてるじゃないか?」


ルア「へへ〜すっごい楽しみ!!!!」


ゼオ「ちくしょ〜、俺が拘束されてる間楽しそうにイチャイチャしてんじゃねーかよ、でもそうか、それで着いてくるなって事か、まぁ良かったじゃないか!」


街の警備団「ちょっといいかな?」


ゼオ「はい?」


街の警備団「君そこで何してるの?見るからに怪しいけど?」


ゼオ「え、いや別に何も、、、」


街の警備団「ちょっと来てもらえるかな?」


ゼオ「はぁい、、、」



俺は交番みたいなとこに連れてかれてまた質問攻めにされて

1日に2回も同じ目に遭い涙目だ

身元引受人としてホワイトフェザーのララとネルの名前を出したら飛んできてくれた

その後はララとネルにしっかり怒られたしついでにお金を貸してと頼みさらに怒られた

貸してくれたけど

なんで自分のギルドのマスターの名前出さなかったかって?来るわけないじゃんあの人が、、、


そして翌日アルカの誕生日会が開催された




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