第21話 会いたいよ、、、

クロノファミリー

ゼオ  ハンド  レイカ  マスターシャル

ライ  メディー


ホワイトフェザー

ララ ネル


リーナ

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マッコウ「大丈夫かお前ら!?」


ゼオ「し、死ぬかと思った、、、」


ライ「ぜぇ、ぜぇ、」


マッコウ「一度引き返すぞ!」



俺達はマッコウの船で村の近くの港に戻った



リーナ「大丈夫だった?」


ゼオ「あーなんとかなぁ、でもモンスターは倒せなかった」


リーナ「そっか、、、」


ライ「すみません、失敗してしまって」


マッコウ「いいんだ、命あっただけ良かったじゃねーか!!」


リーナ「、、、」


ゼオ「どうしたリーナ?」


リーナ「ごめんね、仇を取ってなんて言っちゃって。ゼオ達を危ないめに合わせちゃった」


マッコウ「リーナが悪いんじゃない、俺達がクロノファミリーに頼んじまって来てくれたんだ!無茶なお願いしちまったんだ」


ライ「いえ、そんな事ないです!俺の力不足のせいです、、、」


マッコウ「、、、とりあえずもう遅いし飯にするか!今日はウチに泊まってけ!」



俺達はマッコウの家にお邪魔する事にした

飯の腕前もかなりのもんで死にかけた事も忘れてがっついた



マッコウ「モンスターの事だけど、もう誰も死なせたくないしお前達もまだ若いからよ!討伐は辞める!」


ゼオ「でもそうしたらマッコウ達の漁は?」


マッコウ「村の奴らと何か考えて食っていくさ、、、」



そう言ったマッコウの顔は切なそうだった

飯も食い風呂も入り寝ようと思ったがなかなか寝付けない

おかしいなぁ、どこでもいつでも寝れるのが俺の特技なんだけどなぁ?


ちょっと外の風でも浴びようと外に出た

この村は少し林を抜けると海が見える



ゼオ「おっと先客がいるな、リーナか?」



リーナの後ろ姿が見えた

リーナも寝れずに海を眺めにきたのか?子守唄にヘビメタでも歌ってやるか

そう思ったが何かを察して俺は草陰に隠れた

空気を読める男、ゼオです



リーナ「グスッ、、、」


ゼオ(泣いてるのか?)


リーナ「お父さん、、お母さん、、リーナねマッコウおじちゃんからお菓子の作り方教えてもらったんだよ?上手に出来るようになったんだよ、、、食べて欲しかったなぁ、、」


ゼオ(、、、)


リーナ「会いたいよぉ、、、お父さんお母さん、、、」



俺はその場から静かに離れマッコウの家へ戻った



ゼオ「ライ!起きろ!」


ライ「んん〜?ゼオ?なんだぁ?」


ゼオ「着いてきてくれ」



俺はライを連れ村から少し離れた



ライ「おい!どこに行くんだ!?」


ゼオ「、、、」



歩きながらさっきのリーナを思い返していた

全く、、、腹が立つよ、、、

何も出来ない弱い自分に



ゼオ「ほぉぉぉぉぉぉん!!!!」


ドゴンッ!


ライ「お、おい大丈夫かゼオ?とうとう気が狂ったか?バカすぎて」


ゼオ「、、、痛いよぉライィ〜」


ライ「あぁ良かったただのバカだ」



俺はムカつきすぎて地面に頭突きした

加減を間違ってしまい頭から血が出てるがまぁよしとしてやろう


少し開けた場所に着いた



ゼオ「ライ、あのサメ野郎に撃った雷のやつもう一度あの岩目掛けてやってみてくれ」


ライ「あ、あぁ良いけどよ、、、」



ライは岩に向かいモンスターに放った技をやった

やはり明後日の方向へと飛んでいったが



ゼオ「なぁライ、打つ時目を瞑ってるから照準ズレてんじゃないのか?」


ライ「、、、俺目瞑ってた?」


ゼオ「え?自分でわからなかったのか?」


ライ「うん、、全然気づかなかった、、、」


ゼオ「ちょっともう一回やってみてよ」


ライ「お、おう」



そうしてもう一度放った



ゼオ「ほら!やっぱりお目目閉じてる!」


ライ「うっそだろ?こんな簡単な事に気づかなかったのか俺は、、、?」


ゼオ「次は目を開けてやってみよーよ!」


ライ「わかった!」



さらにもう一度放ってみる

すると次のは岩にかすった



ゼオ「ほら!かすったじゃん!それじゃん!!」


ライ「お、お、おぉぉぉぉ!!!ほんとうだ!!」


ゼオ「ほんとうだ!!じゃねーよ!なんでわかんねーんだよ!」


ライ「無意識なんだから仕方ねーだろ!っかお前は何か出来んのかよ!?」


ゼオ「ふっ見てな!」



そう言い俺は刀を抜いた



ゼオ「行くぜ!『一黒炎天』!!」


パフッッ


ライ「、、、何パフッて?」


ゼオ「、、、何だろうね?」


ライ「俺よりひでーじゃねーな!?よくそんなんで偉そうに人に物言えたなぁ!?」


ゼオ「だって前は出来たんだもん!すげーの出来たんだもん!!」


ライ「今できねーなら無意味だろーがよ!!」



ギャーギャーと言いながらもライは精度を上げていった

俺はすべて不発でおわったけどね!えへへ


翌朝



マッコウ「おはよう、、、お前ら大丈夫か?目のクマすげーしゼオは頭どうしたんだ?」


ライ「、、、余裕でーす」


ゼオ「ちょっと根性入れ直しただけでーす」


マッコウ「そ、そうか、、、」


ゼオ「ゴリジジィ、船を出してくれないか?」


マッコウ「誰がゴリジジィだ、また行くのか?」


ライ「はい、手ぶらでギルド帰る事なんてできませんですしね」


リーナ「おはよう、、あのモンスターと戦うの?」


ゼオ「おはよう!やられたままじゃ男が廃るだろ?」


リーナ「でもまたボコボコにされるよ?」


ゼオ「そんな事言うんじゃないよ、思い出して足震えてきちまっただろうが」


ライ「はぁ、、情けない」


ゼオ「んだと?身長伸ばしてから喧嘩売ってこい」


ライ「喧嘩売るのに身長関係ねーんだよ、教えてやろうか?チビの方がつえーってこと?」


マッコウ「本当に仲がいいんだな!!」


ゼオ&ライ「どこがだよ!?!?」


マッコウ「よしわかった!けどこれで最後だぞ?いいな?」


ゼオ「おう!」


ライ「はい!」



俺達は再びマッコウの船に乗り海へ出た



マッコウ「いつもいるわけじゃないからな、今日必ず出てくるって事もないぞ?」


ゼオ「大丈夫だよ、絶対に出てくるから」


ライ「、、、なんでわかるんだ?」


ゼオ「ああいうヤンキーサメはナメてかかられるとすぐキレてこっちに来るんだよ!」


ライ「何か秘策でもあるのか?」


ゼオ「ふふん、任せな?」



そう言って俺はズボンとパンツを脱ぎ捨てた



ライ「おま、何してんだ!?」


マッコウ「がっはっはっは!!ちっこいのぅ!」


ゼオ「小さくねーし!平均サイズだし!いいか!みとれやぁぁぁぁ!!」



そして俺は海へ向かい解き放った、この景色見ながらなんてたまらんぜ!

皆んなは海で用を足すなよ?



ライ「何してんだよバカ!!」


マッコウ(漁をする者としてなんともゆえぬ気持ちだな、、、)


ゼオ「おらおら!自分の家にマーキングされる気持ちはどうなんだ?嫌か?ww」


ライ「そんなんで来るわけねーだろ!お前と違ってバカじゃねーんだから!」


ゼオ「いーや!あいつは絶対バカだね!絶対来るね!!」



すると水面が怪しく揺れる



マッコウ「おぉ!?これは、、、お前ら来るぞ!!」



サメモンスター、略してサメモンが飛び上がって出てきた


サメモン「フシュァァァァァァァ!!!」


ライ「本当にきた、、、」


ゼオ「だから言ったろ?こういう奴は単純なんだよ」



サメモンは海中に入り少し距離を取ったらこっちに突っ込んできた



マッコウ「きたぞ!!」


ゼオ「ライパイセンよ、、絶対にやっつけたいんだ頼みます」


ライ「、、、クソ可愛くない生意気な歳上の後輩なんていらねーけどよ、一緒にあいつぶっ飛ばすぞ」



背びれが凄いスピードでこっちに向かってきている



ライ(落ち着け、、まだ引きつけるんだ、、まだだ、まだ、、、ここだ!)


ライ「これでもくらっとけボケェェェェェ!!!」



ライの雷魔法が勢いよく放たれる

それは真っ直ぐにサメモンを捉えた!!



サメモン「キシャァァァァァ!!!」



サメモンはビリビリと雷をあびて海上へ跳ね上がった



ライ「ゼオ!今だやっちまえ!!」


ゼオ「おう!行くぞ桜花黒紅!『一黒炎天!!!』」



俺は刀に全ての魔力を注いで纏わせ

サメモンへ向かい斬撃を放った

その斬撃はサメモンへ当たり奴を真っ二つに切った

そのままサメモンは海の奥底へ沈んでいった




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