第6話 ガーネット出撃!!

クリスタルエアは無事に地球の大気圏を突破し、地球への降下を続けていた。しかし、その平和な時間も束の間、クリスタルエアは再び緊張に包まれた。ネメシス帝国の新たな脅威が迫っていたのだ。


「艦長、レーダーに新たな敵機が捉えられました。」オペレーターが緊急報告をする。


「何だと?」ベリンダ・サンシャイン艦長は眉をひそめた。「詳細を教えてくれ。」


「敵機は高速で接近中。その機体識別コードは…ドラグーンです。」


「ドラグーン…あの伝説のパイロットがここに?」ベリンダは緊張感を滲ませた。「全クルー、迎撃準備!」


敵のバトルメカ「ドラグーン」が視界に入る。ドラグーンは鮮やかな赤と金の色彩を持ち、その動きはまるで炎を纏うドラゴンのように威厳と力強さを兼ね備えていた。


「こちらネメシス帝国のドラグーン。貴方たちの船を撃沈するために来た。」冷酷な声が通信を通じて響く。


「私はクリスタルエアのアリス・レインボー。貴方を止めるために戦うわ!」アリスは強い決意を持って答えた。


「ほう、ガーディアンのパイロットか。貴方の実力を見せてもらおう。」ドラグーンのパイロット、エリザベス・ガーネットは冷笑を浮かべた。


アリスはガーディアンを起動させ、ドラグーンに立ち向かった。二人のバトルメカは激しい戦闘を繰り広げた。


「みんな、援護を頼む!」アリスは仲間たちに呼びかけた。


「了解、アリス!」サラがセラフィムを操縦し、ドラグーンに向けてビームライフルを発射した。


「シャドウファング、ステルスモードで奇襲攻撃を仕掛けるわ!」カレンが冷静に指示を出した。


「ブライトスター、ハンドキャノン発射!」ハンナが叫び、強力なキャノンでドラグーンを狙った。


「ブレイズフィールド、フレイムキャノン発射!」リリィが炎のようなキャノンを撃ち放った。


「貴方たちの連携、見事だわ。しかし、それだけでは私を止めることはできない。」エリザベス・ガーネットは巧みに攻撃をかわし、反撃に出た。


「アリス、気をつけて!ドラグーンの動きは予想以上に速い!」サラが警告する。


「分かった、サラ!」アリスはすばやく回避行動を取り、反撃の準備を整えた。


「その程度か?ガーディアンのパイロットよ、もっと本気を出せ。」エリザベスは挑発した。


「本気で来るなら、こちらも全力で応じる!」アリスはビームライフルを発射し、ドラグーンに攻撃を仕掛けた。


「アリス、時間がない!早く決着をつけないと!」ベリンダが緊急通信を入れた。


「分かりました、ベリンダさん。」アリスは戦闘を続けながら応じた。「エリザベス、これで終わりにしましょう。」


「そうだな、決着をつける時が来たようだ。」エリザベスがドラグーンを操縦し、最後の攻撃に備えた。


アリスはガーディアンの全エネルギーを集中し、ビームキャノンを発射した。エリザベスも同時に攻撃を仕掛け、二人のビームが激突した。激しい閃光が走り、周囲の空間が揺れ動いた。


「やった…これで終わりよ、エリザベス。」アリスは息を切らしながら呟いた。


エリザベスのドラグーンは大破し、爆発に包まれた。


「みんな、無事だったね。」アリスは安堵の表情で言った。


「本当に、ギリギリだったけどね。」サラが笑顔で応じた。


「次はもっと厳しい戦いが待っているかもしれない。でも、私たちは負けないわ。」カレンが決意を新たにした。


「そうだね、未来を守るために頑張ろう!」ハンナが力強く言った。


「絶対に諦めない。私たちの戦いは続く。」リリィが意気込んだ。


クリスタルエアは無事に地球への降下を続けた。アリスたちの戦いはさらに厳しいものとなっていくが、仲間たちの絆と協力の力を信じて、彼女たちは未来を守るために戦い続けるのだった。


ネメシス帝国の基地内のバーでは、スパイたちが集まっていた。そこに一人の士官が現れ、報告を始めた。


「エリザベス・ガーネットが戦死しました。」


その言葉に場が静まり返る中、シャルロット・スターライトはカウンターで一杯の飲み物を手にし、冷ややかに呟いた。


「少女だからよ。」


彼女の言葉は、悲しみとも軽蔑ともつかない冷たい響きを帯びていた。シャルロットの眼差しは、次なる戦いへの決意を秘めていた。

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