22. ヒビ
ヒビが入ってしまったの
大切にしていた スマホの画面に
あなたからのメッセージを横切る
画面のヒビ
それはまるであなたとわたしの間に
いつの間にか入っていたヒビのようで
修理しないと
急いでショップに持ち込んだけど
修理はもう できないらしい
画面に入ったヒビは次第に
大きくなってきて
気づかないふりはもう できそうにない
長年使った
大切な
もうそろそろいいかな
機種変更しても
データのバックアップはいらないの
だって あなたとの思い出ばかりだから
連絡先もまっさらに
本当に必要な人とならば
どんなことをしたって繋がれるから
長い間ありがとう
大切な相棒 大切なスマホ
新しい相棒を手に私は
新しい時を 生きる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます