空虚

心の真ん中に居座る空虚の埋め方を、もうずっと探してるんだけどさあ。僕気付いちゃった。空虚の半分が空でできてるんだったら、多分もう不可能だと思うんだ、そんなの。あのね、僕ずっと思ってるの。どうして僕って、普通に生きられないんだろう、って。

「  」

君さあ、何か言ってよ。

「  」

死にたい死にたい死にたい助けて、どうしようどうしようはやく抱きしめて愛してよキスして、ごめんやっぱなんでもない。

空虚が分からない、哀しさを知らない君でも、僕大好きだから。君、どうかそのままでいてね。

いいよ、君はそのままでも。

僕、君のことずっと愛してるから、ね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る