【330万PV感謝 完結済】幼馴染みをネタに脅されてイジメを受け入れたが、俺をイジメてた奴と幼馴染みが出来てたと知って思いやりと言う感情を捨てた俺は持てる全てで復讐する
番外編 狛田 陽香 親愛と怨嗟の狭間 2/2
番外編 狛田 陽香 親愛と怨嗟の狭間 2/2
前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません。
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私は渋々金森さんと神明ホテルで待ち合わせすることにした
12:50・・・私は時計を確認していると、後ろの方から金森さんが笑顔で手を挙げて私の座ってるテーブルの前に来た
私は直ぐに立ち上がり深々と金森さんに頭を下げる
「この度は妹が大変ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございません」
「まぁお姉さん、実はもう一人お呼びしてますので・・・あ、いらしたようです」
金森さんの目線を追うと、かなり年配のやや細身で和装の服を着た男性が此方に近づいてきた
「お姉さん、こちらが有名な小説家の皆川 冬樹先生です」「先生、こちらが不動君の御姉さんの狛田 陽香さんです」
「は、初めまして・・純香の姉の狛田 陽香です・・・」
この時私は、頭を下げており皆川の顔を見ていなかった・・もしこの時、皆川の異常な目に気付いていれば・・・・
「ああ、あの担当者の姉か・・どうりで・・・所で金森君、今日お姉さんが此処にきてるという事は・・・」
「はい、先生!本日は不動君の代わりにお姉さんに来て頂きました」
「・・・・なるほど・・まぁ良いだろう・・」
皆川は私の事をジッと見ると席に座り店員にコーヒーを注文した
「あ、あの金森さん・・もしかして純香が失礼な態度を取った先生って・・・」
「はい、こちらの皆川先生です」
「!?、皆川先生!!妹が大変失礼をいたしました!!妹には私のほうからキチンと先生に謝罪する様に言いつけますので!!」
慌てて頭を下げて謝罪すると
「こうして、お姉さんが代わり頭を下げて謝罪してくれてるので一旦は水に流そうではありませんか」
そう言い軽く笑顔で答えてくれた、私は腰が抜けるかと思うほど安堵し椅子にだらしなく崩れ落ちる
「まぁ先生の寛大なお心でこうして無事話もおわりましたし、すこし親睦を深める意味でもこのあとお食事でもいかがですか?」
「い、いえ!私そろそろ息子が帰ってきますので買い物して夕飯の準備をしないと」
「そうですか・・・残念ですが、お子さんの事であれば仕方ないですね、では先ほど頼んだコーヒーだけでも頂いていって下さい」
「本当に先生には、妹の事でご迷惑おかけして申し訳ございませんでした」
そして・・・・私は出されたコーヒーを口にする・・・・
飲んだ瞬間に、目の前が波打ったように揺れ周りから暗くなってきて・・・
「はっはっはっ・・お姉さん、はっはっはっはっ・・気づきました・か・・はっはっはっ・・・!っ」
「え?」
目の前には裸の金森さんの顔があり激しく上下にうごいていた、私は自分の状況が直ぐに理解できなかった
「!?い、いやあああああああああ」
すでに果てた金森をおもいっきり突き飛ばすと、自分の股の間から先ほど金森から出された体液が溢れ出ていた
「な!何をしてるんですか!!これは犯罪です!!」
近くの布で自分の体を隠しベッドの隅で身を屈める、自分の股の間の感触が気持ち悪い、恐怖と絶望と憎悪で頭が変になる
「金森・・・なかなか儂好みの顔と体だった、具合も良いし暫くはこれで楽しむとしよう」
「ハハハ先生と私は趣味が合って嬉しいです」
金森の奥にはガウンを着てワインを飲む皆川が椅子に座っていた
「あ、あ、あなた達・・私に何を・・・」
「お姉さん、先生も純香では無く貴方を気に入ったと仰っていますので、これらも宜しくお願いします」
醜い物をぶら下げて、涎をたらして卑猥な目で私に近づく金森
「ふっふざけないで!こんな事して絶対に許さない!!貴方達のしたこと全部警察にいうから!」
金森はチラッと余裕でワインを飲んでる皆川の方を見ると軽く頷いた皆川に醜悪な笑みで答えると
「お姉さん、これ何かわかりますか?」
そう自分のスマホの画面を私に見せる
「!?っそ、それ・・は・」
それは裸で虚ろな表情のまま犯される私の写真だった、卑劣なのは犯してる相手の顔が映ってない事だ
「け、消して!!」
慌てて金森からスマホを奪おうとしたが、金森はからかうようにスマホをユラユラ動かし馬鹿にしたような表情で告げる
「いやぁ~お姉さん、この写真を純香君やあなたの旦那さんに見せたらどんな反応しますかねぇ~」
「え・・・なにを・・・そ、そんなの・・あなた達のしてる悪事がバレるだけ・・」
「まぁ、こういうのを専門で取り上げてるサイトもありますから其方に掲載する事もできますが?」
「!!どこまで卑劣なの!そんな事したら私が世間にあなた達にされた事、全部公表するから!!」
自分が貶められる事よりも、此方の悪事を公表すると強気な態度の私に少し面倒そうな顔をする金森
すると奥の皆川が溜息交じりに話す
「まぁ良いじゃないか金森、お姉さんはこう言ってるんだ、是非お母さんの姿を息子さんにも見て貰おうじゃないか、ああそうだ、息子さん学校関係者や友人の親御さんにも見て頂こう」
「ちょ!!息子は関係ないでしょ!止めて!」
「お姉さん、だったら・・・判るよね?これから、我々の専属娼婦として楽しませてもらうよ~♪」
「・・・・・・・・」
その日の晩、家に帰ると剣一が嬉しそうに学校であった事を報告してくれた・・・でも・・・私の心は・・
「そう・・剣一は凄いね・・・えらい・・・えらい」いつもの様に剣一の頭を撫でるが私の心は絶望に染まってる
剣一が寝たのを確認して、リビングで今日あった事を書き連ねる
「許さない・・許さない・・・許さない・・・殺してやる!・・・」
決して息子に見せられない醜悪な表情だったに違いない、私は自分の憤怒と怨嗟を用紙に書き連ね書類封筒に収め週刊誌の編集部へ持ち込むつもりで翌日一人で家を出た
しかし
「はい・・・っ!・・わ、判ってます・・はい・・え!いや・・そんな・・」
駅前で金森から着信があり、昨日の件を週刊誌や新聞社にリークしたら息子のとその周りに写真をばら撒くと再度脅された
私は近くのロッカーの空いてる所に茶封筒をしまうと、カギを掛けロッカー番号を手帳にメモすると絶望に肩を落とし家に戻った
それから私の生活は地獄の日々だった、週に2,3回呼び出され何度も土下座して許しを請うがその都度押さえつけられ、皆川に怪しい薬を飲まされると意識が朦朧として、ケダモノたちに蹂躙される日々
「死にたい・・・」何度も歩道橋から身を乗り出し命を絶とうと思ったが、その度に剣一の笑顔が頭を過る
「剣一には私しか居ない・・・そして私にも剣一しか・・・」
気づけばレポートも数枚に膨れ上がっていった、そして分かってきたのが私が狙われた理由だ
どうやら金森が純香を連れて皆川に挨拶に行った際に、皆川から見初められた純香を性的な道具として用意する様に金森に指示したようだが
警戒心が強く元々金森に良い印象を持ってない純香は頑なに断り続けていた
そんな時に私を偶然紹介され、純香より御しやすそうな私に標的を変更した様だ
憎むべき相手は皆川と金森なのは分かっているが、レポートを書き連ねてると
身代わりになって犯される事に対する純香への憎悪、脅されるネタにされる息子をお荷物だと思ってしまう自分、そんな思考に至るまで追い込まれてる事に気付く
そんな日々が続く中で、自分の体に異変を感じる、最初は軽い眩暈、それから貧血、そして下血、そして著しい食欲の低下・・・それがあの怪しい薬の影響だという事はすぐに察したが、
さっきの恨み言に反し息子や純香に知られては悲しまれると思い、恐ろしくて病院へは行けなかった
それから暫くして私は自宅で倒れた
息子がお見舞いに来てくれた時に「携帯もってきたよ」と預かったが電源を切り荷物の奥に仕舞い込んだ
ある日私が目を覚ますと純香が心配そうに私を覗いていた、この時すでに会話をするのも辛くて寝たきりの状態だった
「姉さん・・・診断書・・・【薬物依存】【薬物の副作用による内蔵疾患】・・薬物依存って・・どういう事?」
(あの時の憤怒が込みあがる、あんたの代わりに私が犯され辱めを受け無理やり薬を投与されこんな状況になってるのに・・・あんでアンタに責めるような目で見られなきゃならないの!!)
「・・・・・・ごめん・・」気持ちを押し殺し、妹に謝罪する
「私に謝っても仕方ないでしょ・・太一義兄さんと剣一にどう説明すればいいのか・・・」
「!?純香!お願い・・旦那と剣一には言わないで・・・お願い・・」
「姉さん・・・剣一はともかく太一義兄さんには言わないとダメでしょ入院保険とか医療保険とか申請するにも診断書は・・・」
「・・・その・・・旦那は多分・・聞いて来ないと思う・・・悪いけど申請は純香がしてくれる?」
「姉さんそれって・・・」「・・・・・」
「分かった・・でも太一義兄さんに尋ねられたら私ちゃんと報告するからね、それまでは診断書私が預かるけど・・それと申請も私からしとく・・前と保険担当変わってないなら知ってるから」
「ええ、ありがと・・それと剣一の事よろしくね・・・」
「いやよ!姉さん、そんな覇気のない事でどうするの!必ず治して!」
「えええ、そうね・・・私頑張るから・・・」
それから直ぐに喋る力も無くなった、一日のほとんど寝てる事が多い、しかしほぼ毎日剣一が私を訪ねてくる
(ああ、やっぱり私には剣一しか居ない・・・この子が私の生きる意味で今まで生きてこれた支えなんだ・・・)
愛しい・・・愛しい・・・・
助けて・・・母さんを救って・・・・
剣一は凄いから・・・・・だから・・・・母さんの事・・・・た・す・け・て・・・
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