第32話 池月の断罪ショー 襲撃事件決着

前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を助長する物では御座いません。


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俺は、土下座し今から自分の断罪される状況に震える池月を前に少し高揚していた。



「此処からは、一旦断罪される【紅竜】さんにも、とあるクズ(池月)の話しを聞いてもらいましょう」


背後の【紅竜】の連中に口元をニヤリとさせながら振り返り大袈裟な手振りで呼び掛け、池月に向きなおり池月の罪を語る


「池月、お前は自分ではどうにもならない俺への仕返しに、前から知り合いだった頭の悪そうな、紅芋の連中に女と金を使って俺へけしかける策を思い付き実行した、そうだな?」


「ち、違う!おれはそんな事してない、そんな話知らない!コイツらが勝手にやった事だ!」


池月の裏切りに、怒りまくる【紅竜】の連中の罵声と怒号、そのなかでも特に竜崎の怒りは半端なく口から火が出る勢いで吠える


「てめぇ流星ぃぃ、このままで済むと思うなよ!!何処までも追いかけてお前を徹底的に潰すからな!!」


「ヒィィィ」逃げようと後ずさる池月に、今にも掴みかかりそうな竜崎をおれは殴りつける【グヘッ】残り2回


おれは冷たい目で連中を見渡す・・


「お前ら・・俺が今話ししてんだろぉ~が、何横から割って入って勝手に話に加わってんだぁ~ああぁ?」


「ヒィィィ、申し訳御座いません」

俺の足元で土下座する竜崎とその後ろの【紅竜】の連中


俺は、気を取り直して罪の確定の為、次のステージに移る


「まぁ池月、言い訳するのも既に想定してるから、根拠になるお前の音声データが残ってるから抜粋して皆で聞いてみよう」


俺は手に持った、スマホをスピーカーモードにすると緑の再生ボタンを押した


『最高だぜ、全部俺の手の内だw頭の足りない脳筋野郎をあの糞生意気な野良犬にぶつけて徹底的に潰してやるぜぇぇ』


「という訳だが?これはどう説明するよ池月君?」


音声データをどこで入手したのかの疑問を頭に浮かべる前に、間違いなく自分の発した言葉と声に愕然として震え出す池月と目を血走らせ怒る竜崎達


「あ、いや・・こ、これは・・」


「頭の悪い、クズのお前にに教えておいてやろうな~ぁ」


「お前は、姫野をコイツらが拉致し暴行するのに協力した誘拐教唆って罪に問われる、次にアイツら・・


俺が指さす校門の方向にクズ連中が視線を向けると、私服姿の大人二人に、それぞれ後ろで腕を手錠で繋がれ項垂れてる元取り巻き2人


「アイツ等は、その姫野の拉致事件の際に周囲を見張る「立ち当番」をお前から指示されてる」


「そ、そんなの俺は関係無いだろ!アイツ等が勝手に!!


『ああ、野良犬を蹴落として学校から追放するのに、作戦があるが、作戦には見張り番がいるからそれをお前らに頼みたい、簡単な役だろ?』


「!?つっ」


音声による証拠を立て続けに提示する


「そして、お前は姫野を【紅竜】の連中に集団で襲わせた」そう告げた自分の言葉に若干胸に刺さる物があったが直ぐに収まった


しかし俺の言葉の切れ目で、池月は何かに気付いたのか勢いよく顔を上げニヤリと笑う


「ああ、そうだ!お前の言う通りだ!だから俺は自首する!そうだ自首して、警察に厄介になって、ああ鑑別所か少年院かなぁw」


自分の経歴にキズが付く事より俺や【紅竜】からの復讐や報復を回避出来る方法を思いつき正常な判断ができてないのか、嬉しがる池月に告げる


「ああ、お前さぁまだ分からないの?本当に馬鹿だねぇ~」


「なっ!?」


「はぁ~お前、鑑別所か少年院に行くとか言ってるけど、ここに居るお前が関係無い、知らないと言って捨て駒にした、【紅竜】連中の何人かも一緒の同じ所に行く事になると思うんだけどぉ?」


「え??」周りを見渡す池月


「お前さ、コイツら組織の一部って言ってたけど、鑑別所とか少年院てそういう組織でやらかした色んな奴らが集まってるわけじゃん?」


「それを今ここで、コイツラ皆をコケにして、鑑別所や少年院の中でお前何されるか判ってて言ってるの?w」


今更、取り繕い縋る様な目を【紅竜】のメンバーに向けるも、全員から殺意の籠った目を向けられ座っまま後ずさる池月


「いや、お、俺は・・・


後を絶たれた池月に近寄り耳元で告げる


「でもまぁもしおつとめが早く終わったら、お・れ・が、盛大に歓迎のパーティー開いてやるからな!」


先ほど取り巻きを捕まえていた私服警官の合図で数十人の警官が校庭に突入して【紅竜】と池月を纏めて包囲する


しかし【紅竜】の連中は、近づいてくるのが警官だと判ると自分達から進んで両手を差し出して俺から逃げるように「早く逮捕して下い!!」と積極的に拘束されにいった


「お前らも、お勤め早めに終わったら、パーティーに参加させてやっから」

(まぁ皆無事生きて出れたらいいがな・・・)

俺は悪魔の様な笑顔で連行されてく竜崎等を見送る

俺を見て恐怖に顔面を蒼白にしすると、逆に警官を引きずる様に急ぎパトカーに乗り込んでいった


池月だけは最後まで暴れて抵抗していたが、竜崎等とは別のパトカーに乗るという事で納得して連行されて行った、

俺に関しては撮影していた映像を警官に確認してもらい過剰防衛を注意された上、騒動を増長したとして、訓告されたが逆にその程度で済んだ





差し押さえた奴らのスマホからは、前科を裏付ける強姦してる動画や、恐喝してるやり取りのメール、数えきれない犯罪のオンパレードが証拠として挙がって来た。


池月の方も同様に、いままで経験した女性とのセックス動画が多数残っていた、しかも奴等は不正な取引で動画を売買しており自分たち活動資金にしてた様だ


俺は自分たちで解析した情報は警察には隠して、回収した奴等のスマホは全部警察に証拠として提供しておいた

(まぁ俺が本当に必要な情報は手に入ったしな)




余談だが姫野の動画も当然残っており、池月とのホテルでのセックス動画も、竜崎等の集団強姦動画もすでに他の女性との物と一緒に闇取引で売買されて、界隈に既に流出してるらしい














母が亡くなった時に姫野家に受けた恩は返しておきたかったが、手紙で池月の事を警告して最低限の義理は果たしたんだし

最後の最後に、俺を信じない選択をしたクズの元幼馴染がどの様な結末になろうと、もう俺には関係ないがな


これで、クズ元家族もクズ元幼馴染みもクズ池月もアホの半グレのクズも、二度と俺の前に現れないだろう、もっとも池月と半グレは、これから塀の中に本当の地獄が待ってるがな(笑)





俺は三船さんから受け取ったレポートで必要な情報を確認して、その内容を頭に叩き込むと【ビリビリビリビリ】細かくチギり風の中にばらまいた。




ようやくだ、待ってろよ俺の全てでお前らを最後に地獄へ叩き落としてやる!

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