第11話 クズな老害達に温情は必要なし
前置き : この作品は暴力や性的な描写を伴いますが、暴力行為を増長する物では御座いません。
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校長に呼ばれて、俺は教室を後にした
俺が退室するとザワザワと騒がしかったが、あの教師程度ではクラスの連中を押さえ込めないだろう、その内新しい担任に代わるかもな(笑)
まぁ今は先に片付ける事が有るからな、小物の進退なんかどうでもいい
【コンコン】
『どうぞ!お入り下さい!』
俺がドアを開けるとそこには、土下座で迎え入れる校長と教頭、それに池月の父親が同じく土下座して待っていた
「はぁ~これはなんの真似ですか?俺は謝罪は受け入れないと言いましたよね?校長先生達も一緒に何やってるんすか?」
俺は情けない連中にため息をついて見せる
「そ、そこを何とかお願いします!狛田・・いや不動君!」
昨日に続き若僧に頭を下げる池月の父親と自分の孫よりも若い俺に恥ずかしげもなく土下座し懇願する校長と教頭
「ふ、不動君の世間への影響力で、この学校のイメージを下げるような事を発信されると・・・」
同じく校長の後ろで、頭の薄くなった教頭も頭を下げた状態で何やらもの申してくれてる
恐らく昨日のSNSと政府のサイトからこの学校が特定されて苦情でパンクしてるか?(笑)
いや、もしかしたら、あの大臣の事だ俺に恩を売るつもりで学校に圧力でもかけたか?(笑)
ちらりと横目で池月の父親を見ると、土下座状態でガタガタ震えているのが分かった
まぁコイツの病院も医療関係の取引先に圧力がかったか?それとも市長選挙の政党推薦の確約でも取り消されたか?(笑)
「まぁ、俺としては俺の受けて来た屈辱的なイジメを10倍・・いや100倍にして仕返しするのを池月の時のように黙認するなら考えなくもないですけど?」
池月の父親は何やら土下座状態で呻きながら震えていたが校長と教頭は救いの神の声と聞いたかのような笑顔で俺の足元に縋ってきた
「そ、そんな事で良いんですか!?、不動様に対するこれまでの暴言、暴力、決して許される事では御座いません!そのような社会のクズには正義の鉄槌が必要です!」
「校長の言う通り!そのような社会のクズは不動先生の思うように成敗なさってください!」
コイツら言ってることは俺と同じだが、安全な場所で高みの見物してるクズに言われると正直ムカつくな…そもそも教職者の言って良いセリフとは思えない、自分の事しか考えて無い連中ってこんなアチコチに存在するんだな…
俺は校長たちの姿に呆れて、チラっと横目で池月の父親の方を見ると
「んで?アンタはどうよ?池月病院の院長さん」
池月の父親は震えながら、答える
「そ、その、不動様の思う通りの復讐を、も、黙認すれば、そ、その、我が病院への制裁解除を厚生労働省へ口添えしていただけるのでしょうか?」
その言葉に校長先生も慌てて土下座して同じ事を口にする
「わ、我々にも文部科学省への誤解を解いて頂けますでしょうか!」
「さぁどうするか?俺の近況の相談をしたのは文部科学省大臣だしね他の大臣とは面識も無いしなんとも言えないよ~」
「「なっ!?」」
驚く老害達に俺は冷たく告げる
「なぁ俺に何か頼む権利がお前らにあるの?有るなら俺が納得できるような説明が欲しいんだが?」
「そ、それは・・・」
冷たい目で老害達をみて底冷えのする声で告げる
「ああ、説明してくれるのは良いけど俺の機嫌を損ねるような事言うと・・・判るよな?」
「・・・・・・」
老害達は、何も言えなくなったようで嗚咽しながら俺に土下座していた
「ああ、それと池月のお父さん、今日は池月の取り巻きの親も一緒に来てるんだよな、この後俺との話がうまく纏まったら併せて解決できるかもとか話を持ち掛けたか?」
「!?つっ・・」
俺みたいな若僧にアッサリ見抜かれて何も言えないのかモゴモゴ意味不明な事を呟いている
「まぁいいここに呼べよ、今すぐ」
纏めて追い込みかけるかぁ(笑)
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