【330万PV感謝 完結済】幼馴染みをネタに脅されてイジメを受け入れたが、俺をイジメてた奴と幼馴染みが出来てたと知って思いやりと言う感情を捨てた俺は持てる全てで復讐する

nayaminotake

第1話 幼馴染みの裏切り

俺の名前は、狛田 剣一(こまだ けんいち)、都内の公立高校に通う2年生だ

前髪はすだれのように長く目元は見えない、背丈はあるが猫背でいるため生気を感じられない

また殆どクラスの皆と話もしないので陰キャボッチとして地位を確立している

そんな感じなので学校ではクラスカースト底辺でクラスの皆からは常に下に見られる日々を過ごしている


自分でもこんな状況に納得は出来てないが・・・今日も何時もの様にクラスの陽キャ男子グループの玩具にされてる


「おーーい、狛犬君w早く僕たちのジュースを買ってきてくれたまえ~」

俺の机に腰を掛けて、軽く俺の尻を蹴るこの男の子こそクラスの陽キャ男子のトップに君臨する、池月 流星(いけづき りゅうせい)だ

派手な金髪をウルフヘアにして耳にはピアス、鋭い目つきだが整った顔立ちで、女の子には困った事がないという

噂では毎月のように女の子を取換え引替えしてるらしい、家も大きな病院を経営してるようで地元でも有名な名家だそうだ、

父親は医者をしながらも近く市長選にも立候補するとか噂がある、そんな自分の立場やポテンシャルをフルに活用し取り巻きを囲って学校で好き勝手してる最低な奴だ


「ぎゃははは!流星、狛犬君はウケるわ!」

「おいおい、なにこちっちチラチラ見てんだ!さっさと行けよ!この野良犬が!」


池月の周りの陽キャ男子グループの取り巻き連中も調子に乗って一緒に俺をコケにする、クラスを見渡しても皆視線を避けて自分に被害が出ないように見て見ぬふりだ・・


「狛犬、今から5分以内にジュース買ってこなきゃお前のこの机、昼から教室にないぞ~」

「てか、昼から男子トイレで授業受けてもらえますか?~」

「うわぁーくっさい机の野郎と同じ部屋で授業受けたくないなぁ~」


もはや事の善悪も分からない連中には俺をそこらへんの野良犬のよう見えてる様だ・・



「ちょっと!、池月君達!狛田君に対して酷いじゃない!止めてあげて!」


そう俺と池月の間入り両手を広げて俺の事を庇う、おさげ髪の女の子


「ああん?何だ?姫野~俺達別に何もしてないだろ?なぁ狛田ぁ?」


そう不敵な笑みでニヤリと笑いながら俺の方みる池月、俺はその視線の意図を読み取り黙って頷く


「ほらな?姫野ぉ、狛田と俺たちは固い友情で結ばれてるんだよ、なぁ」

「ほんとだぜ、委員長様は幼馴染にお優しいですねw」


池月達の事など気にせずに俺の元にきて、姫野 雫(ひめの しずく)は心配そうな顔をする


おれは軽く振り返り、幼馴染みを見つめる

姫野は少し幼い雰囲気の中に知性を合わせた大きな瞳を持ち、それを覆う知的な眼鏡、姫野は学年でも有名な真面目な美女だ容姿もだがスタイルも断トツで真面目な性格なので着崩したりしないが体育の時間になると姫野の姿に欲情する男子が後を絶たないらしい


「けんちゃん、私心配なの・・本当に困った事あるならちゃんと言ってね・・」


「ああ、しず・・姫野、ありがと・・俺は大丈夫だからちょっと友達とのカケに負けてジュース買いに行くだけだから・・」


そう姫野に告げると、教室を足早に出て行った。


体育館の入り口のジュースの自販機に向かって走る俺の頭には以前に言われた池月の言葉が蘇る


『なぁお前が俺達のいう事を聞かないなら、お前の幼馴染を俺が襲っちゃおうかなぁ~たまらない体してるもんな~委員長はよぉ~w』


一度だけ池月に楯突いた時に言われた言葉だ、そのあと体育館の裏で池月とその取り巻きにボコボコに殴られたのはまぁ良いだろう


俺にとっての姫野・・雫はこの学校での唯一の救いだ、彼女との出会いは小学校の頃まで遡る彼女が野良犬に襲われてる所を俺が追い払ったのが切っ掛けで仲良いくなり交際してる訳ではないが友達以上恋人未満のような関係だと思っている

俺の事を気にかけてくれて、休日には家に来てご飯を用意してくれたり、一緒に買い物に出かけたりで雫も俺の事を大事な幼馴染として接してくれていた




俺はそんな雫の事を異性として意識しており、好意を抱いていた


だから池月からの脅迫は胸にくる物があり、俺の自尊心を捨てさせるに十分だった。




そんな地獄の様な日が続く中で、おれは自分の大事な手帳を教室に忘れてる事に気づきと帰宅途中を引き返していた、教室の前に来ると誰も居ないと思っていた教室から声が聞こえる


「なぁ雫、いいだろ?」


「ちょっと!こんな所で嫌よ」


ん?池月と雫の声?


「ああん?昨日あんな喜んでたじゃねぇかよ」


「き、昨日は昨日よ、こんな所で誰かに見られたらどうするのよ!」


「はぁ、それが興奮するのによぉ~ん?」


「ちょっ、流星!そこ、けんちゃんの机でしょ?勝手にさわらないであげてよ!」


「まぁまぁこれ、な~ん~だw」


(池月と雫?いやそれより最悪だ・・俺の大事な手帳が池月に見つかった・・・どうしよう・・)



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