金平糖のお医者さん
瑞葉
第1話 星を見る
わたしは星を見上げるひとときが好きだ。
中学校一年生の時、ゴツゴツした岩場で溺れかけて以来、わたしは海が怖い。高校一年生になった今も、波の音に心がざわついて眠れない。そんな時、家の外に出ると闇が深い。チリチリと虫が鳴き、空には無数の星が瞬いている。波の音はもちろん、外に出た方が近いのだけれど。
少し星を見てからだと、眠りにつける。
もう、令和という年号も二十六年となる今でも、この島は昔と変わらず、漁業で栄えている。
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