謂わぬおもひで

ひま

登場人物等

八之助がひょんな事から幼少期の記憶を思い出します。

幼少期は明治三十九年、思い出を振り返る八之助は大正十一年に居ます。


「登場人物」


<大正時代>


楠木八之助 

(二十歳)(明治三十四年生まれ)

書生として実業家の家に住まわせて貰っている。

瞬間記憶の能力が秀でており、一度見たものは絶対に忘れない。しかし幼少期の一時期の記憶だけが抜けている状態だった。


伊呂波

(十七歳)(明治三十七年生まれ)

八之助を近所の野菜泥棒と間違えた事から仲良くなった羅宇屋。表面上は羅宇屋なのだが、ヤクザの跡継ぎだった過去がある。過去の出来事をお互い話し合ったり、境遇に共感したりして、八之助とは親友になっている。


<明治時代>


楠木八之助 (五歳)

八之助が忘れていた幼少期。

母親も芸者として働いていたが、梅毒に罹患し八之助を育児放棄する。そればかりか言葉で辛くあたったり、物を投げつけたりするようにもなる。母親の愛情を求めて野依を頼る。


野依

(十八歳)(明治二十一年生まれ)

八之助の母親代わりを買って出ている芸者。

八之助の世話と八之助の母親の看病もする優しい女性。いつか八之助を養子に迎えて暮らすのが夢。

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