第4話 6/15の世界

格段に解放が進む季節

楽しくて光あふれる

故に蔭は長くなり

捕らえられた者達を

離さないのだ

少しの好奇心と楽観は

軽々打ち砕かれ

皮肉と絶望が折り重なり

灯火が遠くほの暗く感じる

日々輝きを放つもの

それが何か忘れさる時

虚無が友になることを初めて知るのだ

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