航のも買おうと思ってたけど、今日は来ないだろうしもういいや。うん。

早く帰ってスイーツスイーツ♪

「すみれ！奏！」

言いながら、航が走ってくる。

「追いついたー。奏、僕を見捨てて帰るなよ」

「いやいや、あの状況で待ってる方がおかしいって」

「いや…はぁ。もういいや。」

「で、あの女子、なんだったの？」

航と目が合う。

なんでこっち見るの？？

「…なんでもないよ。早く帰ろ。それ、何持ってるの？」

「これ？スイーーーツだよ。帰ってすみれと母さんと食べるんだよ。」

「僕のは？」

で、なんでこっち見るのよ。。

「ないよ。航は女の子と忙しいから来ないのかと思ってたから。ね、奏兄？」

「航くん、モテモテですからねえ。」

「奏、お前余計なこと言うなよ。」

「でも事実じゃん。付き合うの？その女子と。」

あー、なんか私嫌な言い方しちゃった。秒で自己嫌悪。

「付き合わけないよ。僕はすみれの相手で忙しいからね。あれ、すみれ、もしかしてやきも…「焼いてない！」

あー、なんか航がニヤニヤしてる。

奏兄は気にも止めてない。ほっ。

「あーぁ、僕もみんなとスイーーーーツ食べたかったな。」

「しょうがないな。私のひとつ多いから少しわけてあげるよ」

「すみれちゃん優しい。ありがとー。じゃあ、着替えたらそっち行くね。待っててね。先に食べないでね」

「航、買ったの俺だから！お礼言う相手、俺だから！」

「はーい、奏もありがとねー」

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