第12話

ざわざわざわ


『それでは、最後に2.3年生による部活紹介です』


部活かー、帰宅部か美術部か、かなぁ。


「ねえねえ、結城さんは何部に入るか決めてる??」

「帰宅部か美術部、で迷ってるとこですね。」

「そうなんだー中学は美術部だったの?私はテニス部かなー。中学テニス部でいいとこまでいったんだよねー」

(中学かー、一瞬だけバスケ部だったけど、直ぐに辞めたからいっか)

「中学は美術部だったけど、高校では入るかまだ決めてなくて」

「そっかー。ところで、すみれちゃんって呼んでいいかな?私もしのぶって呼んでほしいな」

え、っと、流石に断れない…か、、

こんな可愛い人がなんで私にぐいぐい来るんだろ…そっとしといてほしいんだけどな。

「どうぞ?」


『次はバスケ部の紹介です。お願いします。』  


「バスケ部です。メンバーはこんな感じで、基本体育館で練習してます。たくさんの1年生の入部を待ってます!まずは部活見学からぜひきてください。」


(ねえねえ、あの3階の人じゃない?)

(ほんとだ!やばっマジかっこいいんだけどー)

(えー、何年?やばい!まじやばい!)


めっちゃざわついてるー。 

どこにいても目立つんだよね、2人とも。

奏兄も航も身長高くて頭良くて顔もいいとか、出来過ぎ。欠点はシスコンか。2人とも。


あ、目が合った。よく見つけられるなー。こんな中。


(ねえ、今こっち見て笑ったよね)

(よねよね!)



「すみれちゃん、私バスケ部入ろうかな。なんて」

「山川さん、バスケ好きなんですか?」

「ルールさえわかんないかな!目の保養は大事かなって思ったんだけどなー。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る