第4話

空気空気、私は空気ですよーーーっと。


(あれって、奏先輩と航先輩じゃない?)

(キャー朝からラッキー!)


ん?まさかね。まさか…

はぁ…いる。すぐ後ろに。気にしちゃダメ。

私は空気ーーー!高校生活、静かに過ごしたいの。


奏兄も航くんも、顔がいい。背も高い。

想像できる面倒くさいことは中1で全部経験した私の座右の銘は、イケメンに関わると碌なことはない。だ。


さささっと教室行きまーす!


慣れない下駄箱、慣れない教室。

ソワソワする同級生。


私は窓側の後ろから2番目の席にそっと座る。


「おはよー」

「あ、おはよう。ごさまいます。」

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