第24話 大人の会議(3)
「俺は気に入った! マレビト様の思う通りにすればいい」
と、フーチャオさんが続けた。
はは。その「思う通り」の、思うことがないから困ってるんですよ。
「元々、この城のことは城主が全部決めてた。俺達が話し合って決めるなんてことは
「
と、
「
「リーファ姫は……」
と、口を開いたのは剣士長のフェイロンさんだ。
「この
シアユンさんが気品あるポーカーフェイスのまま、目を伏せた。
「リーファ姫の判断で召喚されたマレビト様である。儂に異存はない」
そうかい、そうかいと
「私は……」
と、ミンリンさんは、少し目を泳がせながら小さな声で応えた。今朝の風呂場で思った『土木好き黒髪インテリ巨乳陰キャ女子』という言葉を、頭の中で払おうとするんだけど、なかなか出て行かない。
「私は、マレビト様のご負担にならないか……。心配なのは、それだけです……」
と、目元を赤らめたミンリンさんが、
ふむと、フーチャオさんが少し考えてから、俺の方に向き直った。
「マレビト様はどうだい? 今のところの気持ちでいいんで、どうしたいか教えてくれないですか?」
「そ、そうですね……」
正直な感想は、シアユンさんも入れて大人5人に囲まれて
「まずは、城の中を見て回りたいです。最終城壁の中? それに、住民の皆さんの話も聞いてみたい。それで思い付いたり、感じたことがあれば、皆さんにお話しさせてもらいます。それで、どうでしょうか?」
「いいんじゃねぇか?」
と、フーチャオさんが
決まりだなという、フーチャオさんの言葉で皆さんが頭を下げて、席を立った。
ああ、終わりなんだと思って、
シアユンさんが、俺の耳元に口を寄せて
「マレビト様が先に部屋をお出にならないと、
おう。そういうの、言われないと分からないです。高校生ですから。卒業式は済ませましたけど。
ふうっと、大きな息が
あとは、ミンリンさんに「あ! 今、この人、私の裸を思い出してる!」って思われてないことを祈るだけ。だいぶ、思い出してたけど――。
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