第18話 純潔乙女会議(2)
「城に残る、すべての
というシアユンさんの言葉で、女子たち全員の
「
シアユンさんは、女子たちの方に向き直り声を
「マレビト様は……」
あ。イーリンさんのことで怒られるのかな? と、急に思い当った。イーリンさんの落ち込んだ顔が思い起こされる。女子たちに
「幼馴染にフラれたばかりなのです!」
ぐふっ!
「昨日!」
げふっ!
「フラれたて!」
ずばーん!
「……なのです」
たくさんいる女子たちが一斉に
「幼馴染に愛を打ち明け、見事にフラれたばかりなのです」
その通りですけど、それ、
「
シ、シアユンさん……。もう少し、手加減を……。
「赤ん坊の頃から知っている幼馴染は、どんどん女性らしく美しく育っていく。その美しさの意味を本当に知っているのは自分だけ。ふと、周りを
も、もう、やめてほしい……。
「そして、ついに……」
みなさん、
「打ち明けられる、
……あう。
「それを!」
あ……。
「スパッと!」
やめて……。
「断る『ごめんなさい』の一言!」
も……、もう、どうでもいいです……。
「
すすり泣きの声とか聞こえるんですけど……。そっちの方を見れない……。ふと目に入ったイーリンさんの
なんですか?
「
シアユンさんが言葉を切ると、部屋が
「そんなマレビト様が、リーファ姫の召喚に応じてくださったのです……」
応じるも何も、強制的に飛ばされましたけどね……、シアユンさん、涙を
完全に目は覚めましたけど、頭の中は真っ白です。むしろ煙が上がってる感じです。
シアユンさんは、まだまだ話足りないという
まだ、続きます? この話――。
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