第9話 チュートリアル大浴場(1)
広い
生まれて初めての
シアユンさんは、原因不明に眠ったままのリーファ姫のことを
「王国の呪術は大きく分けて5つあります。
「へぇ……。リーファ姫は今、眠ってるのに沸かせるんですか?」
「いえ。呪術師は、
「湯を沸かすもとになる水はどこから?」
「このジーウォの城の下には大きな水脈が通っており、井戸から汲み上げられています。ちなみに、その水脈は300年近く前に【探知】の呪術で発見されました」
俺が次々質問してるのに、シアユンさんは
「あの、
「えっと……」
と、シアユンさんは初めて言葉に詰まった。それから、少し考えて、なにかに気付いたように話を
「呪術師は王国全体でも58名しかいない
なるほど。呪術師の絶対数が
ただそれより、今、この城に呪術が使える人がいないっていうのは残念な情報だ。
「俺を呼んだ、召喚の呪術はどうなってるんですか?」
「マレビト様の召喚は、呪術の原始形態にあたる『
「へぇ……」
「ですが、呪術師の命と
そんな『無駄死に』になるかもしれない危険な術で、あの青髪のリーファ姫は俺を呼んだのか。
自分は命を落とすんだから自分のためじゃない。城の人たちを守るために呪術を使ったんだな。シアユンさんが
だいたいのことは聞いたけど、まだまだ知りたいことはある。
俺は、一番聞きたいことを、シアユンさんに尋ねた――。
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