【ジョニーと秘密倶楽部1】

俺とジョニーはSだと思っていた

今回はその幻想がぶっつぶされた話だ




男というのは風俗が好きな生き物である

その日俺はH先輩の体験談を聴いていた


要約するとその店はM性感のお店だ

こちらからのタッチは厳禁

相手からのサービスは手のみだ

そして値段は1時間で約2万円


正直法外な高さだと思った

Sの私にはタッチなしなどとても考えられないと


しかしH先輩は自信満々に語る

絶対にハマる

この世のものとは思えない快感だ

一度いってみろ

もし満足できなければ払った金額の半分払ってやる


翌週わたしはいくことになる

M性感秘密倶楽部へ


秘密倶楽部の待合室は高級だった

これからはじめてのSMプレイという事で

俺の心臓とジョニーはドキドキしていた


番号を呼ばれエレベーター前で待っていると

女性がきた

パネルで可愛いと思って指名したが

実際にきた女性はパネルよりも可愛いかった

これはなかなかない事だ

今まで何度も何度も何度もだまされてきた


はじめましてよろしくお願いします

とお互い挨拶をかわす

少し話しただけで愛想の良さに好感がもてた


秘密倶楽部は9階にある

そこから移動して200メートル先のホテルへと

向かうのだが事件はくだりのエレベーターでおこった


7階で男女カップルがのってきたのだ

エレベーターという狭い空間で客と嬢のツーペアというのはなんか気まずい

せっかく女性と楽しくトークしようと

思っていたのに

気まずい雰囲気になって残念だなと思っていた

その瞬間ジョニーが違和感に気付いた!

女性の手がジョニーをまさぐっていたのだ!!

もちろん男女カップルには見えない角度だ

ついさっき出会った女性に

沈黙のエレベーターでジョニーをいじられる

こんな経験はいままでなかった

ありえないシチュエーションに

俺とジョニーは興奮する

エレベーターが1階につく頃には

緩急のある巧みなせめで完全に主導権を握られていた


ホテルについてからも新鮮な体験はつづいた

ソファに座らせられた私は手を軽くしばられた

ちょっと力を加えればすぐに解けそうな拘束だ

半裸の俺に女性は触るか触らないかくらいのタッチを続けた

このタッチがこのうえなく気持ちいい

反応した所を重点的に触ってくる

どうやら弱点を探しているようだ

いままでこんなタッチをされた事は

他の風俗でももちろんプライベートでもなかった

思わず言葉にならないような声がでる

すると

「どうしたん女の子みたいな声出して」

「まだなにもしてないよ」

耳もとでささやかれた

ささやかれた瞬間

ビクンッ

と体が反応する

言葉責めという単語自体の知識はあったが

これほど攻撃力のあるものだとは知らなかった


その後もプレーは続く

この先のプレーの内容については

かなり長い話になっていくので

また別の機会に書きたいと思う


非常に満足しMへの目覚めの体験談をH先輩と1晩中語りあった


しばらくして再び秘密倶楽部へと向かうのだが

その時に俺とジョニーにとんでもない悲劇がおとずれる

それはまた次のお話

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