第2章、第12話「勝ち目の無い」

俺、笹丸らささまるらを''撃ち続けた''ルーヴェンドは……。


「……らちが明かないさ。」


銃を撃つのを辞めた彼…いや、ここでは、''ルーヴェンド''と呼ぶのが、ルーヴェンドの言う''礼儀''だろうな。


「何故、貴方だけ、''殺害''が出来ないのさ?」

「ああ、残念ながら、お前も''俺自身''も俺を誰一人、殺しは出来ないんだ。」

「はて、貴方も''こちら側''でしたか……?」

「違うんだ。ルーヴェンド。俺は''こちら側''では無いんだ。」

「…………承知いたしました。」

「……?」


……なんだか、ルーヴェンドの様子がおか


「貴方が''こちら側''では無いことが証明され、そして、私が''中身の無い''ただの「ガラクタの人形」という事が証明されたのさ!!」


続く。

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