第4話

「お待たせーじゃあー行こうか」彼女が、ルンルン気分で

 ピックニックの準備をしてくれた。バケットを持ち。

 はじける笑顔をこちらに向けてくる。

 「楽しみだね」笑顔で、そんな事を言うので

 こちらも「うん」と恥ずかしく頷く。

 「なにーもしかして、照れてるのかなぁ・・・・・・」

 顔を彼女から背ける。「ふ~ん~そうなんだぁ・・・・・・」

 ニヤリと口角を上げ。こちらに顔を近づける。

 「初めてのピックニックだから。私も準備に気合が入っちゃった。

 君に初めて食べてもらうだもん。私の料理を・・・・・・」

 恥じらうように言う。彼女の頬が赤く染まっていた。

 それを聞いた。自分の頬も赤く染まっていた。

 「ホラ、早く行こう」僕の手を掴む。そのまま走り出す。

 彼女がこちらに振り向く顔が晴天の今日の天気に負けないぐらい。

 眩しかった。

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