第48話 エピローグ さぁ、お仕置きの時間だ。出産編
「ハナはイリスレインの猫タイプってことよね?」
今日も観測者の部屋に遊びに来ているミジュは早速ハナのために猫グッズを部屋に置き始めた。
「そうだな。ミジュの遺伝子から生まれたからイリスレインの猫タイプってことになる。まぁ実際、ミジュと同じ装備を持って生まれてきたし、ミニチュアだけど」
ハナの背中には二十基のレーザーガンと二基のレールガンが搭載されている。
「ああ! またあたしハナを攻撃しちゃったりしない!?」
猫のようにぴょんと跳ねて観測者の背中にしがみつくミジュはだいぶ怯えているようだ。
「大丈夫だよミジュ。そもそも自動修復型機動兵器は装備者の肉体の一部だ。自分には当然攻撃せず防御の姿勢を取る。同じ遺伝子を持つハナも防御対象だよ。ミジュの、なんだろう妹みたいな存在のハナに攻撃したりしないよ」
もちろん、ハナの方もミジュには攻撃しないと話せば喜んでミジュはハナを抱きしめに行った。
仲の良い種族を越えた(?)姉妹愛は美しい。今や同じイリスレインのハナだが、喋れるわけでもないし、猫は猫なので主従愛かもしれない。
「いや、それとも姉妹を抱えた俺の家族愛なのか……?」
「ドゼ? わなわなと両手を震わせて怪しい奴みたいよぉ」
ハナも愛おしい自分の家族と思えば、使う道具や食材にも気を配る。
ミジュがお泊りするとき、ハナのお世話道具として持ってきた買い物袋を念入りにチェックした。
「ミジュ、気持ちはわかるけど、ハナに生魚はダメだよ」
猫じゃらしでハナと遊んでいたミジュは口を尖らせた。
「どうしてよぅ、猫にはお魚でしょう?」
「昔はね、今は栄養素が揃っているキャットフードがあるんだよ。それに夏は生魚だとすぐに腐ってしまうし、ハナがお腹を壊したら嫌だろう?」
いやぁあ、と猫じゃらしを振りながら床をゴロゴロ転がるミジュはどうにか納得したらしい。
その怠惰な恋人の姿を見て、観測者は愛らしさも勝っていたずらしたくなった。
「ミジュ、こっちおいで」
ひょいっとミジュを持ち上げると、部屋の隅に連れて行く。
「きゃああああ!! なんでよおおおお!!」
すっかりおなじみの触手にミジュは捕まっていた。
「お仕置きの時間だよ。喧嘩中とはいえ、戦闘中に指揮官の言葉を無視して敵に捕まるとは情けない。ミジュを助け出すためにどれだけ苦労したと思っているんだ」
「そ、それはでも、ドゼが悪いんだもん!!」
悪い子のミジュの前にででんと差し出されたのは子猫のハナよりも一回り小さい猫のプルプルしたマスコットだった。
「あ、かわいい♡」
「そうだろう。スライムのようにプルプルともちもちとしていて形状も変えやすく、それでいて質量はなかなかにえぐい」
ミジュの目が涙目になる。
「なに? なんでそんな怖い感じで言うのよぉ!」
「どうもミジュは母親の苦労と愛情を十分に理解できていないようだ。すぐにシャロやアリカに嫉妬してしまうのはそのせいだろう。そこで、」
一旦言葉を切った観測者はもう片方の手に大量のローションボトルを掴んでミジュに見せた。
「産みの苦しみを体験してみるといい」
「まままままさか、その猫ちゃん……え、産めとかいわ、いわ言わないわわわよねぇ?」
「さぁ、ケツから猫を産め」
本物のサイコパス野郎は躊躇わなかった。
「いやああああああ!! 無理無理無理無理!! 大体あのメガネっ子も絶対産みの苦しみ知らないじゃないのよおおお!!」
ミジュのド正論には耳にふたして四つん這いの姿にさせると、一気にパンティーを引き抜いた。
「やぁだぁ!! 絶対むりだからぁ!! その猫大きいもん!!」
トロトロとマスコットとミジュのお尻にローションをかけていく観測者は鼻歌でも奏でそうなほどご機嫌だった。
「大丈夫だよ。スライムみたいだと言っただろ。ミジュの小さな穴でもにゅるにゅる入っていくし、全部入ったらお腹がパンパンですぐに産みたくなる」
「拷問にしか聞こえないわ!!」
「さぁ、入れていくぞ」
「ひうぅうう!!」
にゅるんと、観測者の力で押し潰されたマスコットは耳の先からミジュの穴の中へと入り込んでいく。
「ひああああ! も、らめ! ちゅめたっ、ひぐぅう! も、そんなのはいらなぁあああああん!」
「入れてるだけなのに、随分良さそうな声だな。ミジュはドMっ子なんだなぁ」
「ち、ちがっうあああああん! やらやらぎゅうぎゅう押し込んじゃやらああああ!」
猫型マスコットはにゅるにゅると順調に入っていった。
「痛くはないだろ?」
「うぐ、痛くは、ひぎゅうう、ないけどおおお! もうおなかくるしいい!」
「うんうん、もうすぐ臨月だからな」
「絶対ちがっみぎゅううう! うああああああん! へんなかんじでにゅるにゅるが中で動くうぅう!!」
ハッとした感じで観測者の手が止まった。
「中で動く? 間違えてグールの擬態化を入れたかな?」
「ぎゃああああああああ!! 出して出して中から出してえええええ!!!」
しかし、既に観測者の手の中にマスコットの姿はなかった。
「そうだな、早く産まないと死産になる」
「グールの心配はどうでもいいのよぉ!!」
横から見るとミジュのお腹はぽっこりと膨らんでおり、観測者は愛おしそうにお腹を撫でた。
「や、やめ、お腹押しちゃやぁっ出ちゃうぅ!」
「うんこをひねり出す要領だから簡単だろ」
「そ、そんなこと言われて出せるかあああ!!」
しかし、ミジュは触手に拘束されて動けない。
観測者はひねり出す様子をじっくりと見ようとして穴を広げながら観察している。
「手伝ってやる。こうお尻の筋肉を刺激すると出したくて穴も広がるはずだ」
「ぎゃあああああ!! 広げないでえええ!! ホントにもう出そうなのにやめやめやあああああ!!」
めちゃくちゃ涙目で耐えていたミジュだが、そろそろ限界が来たらしい。
「はあああ……ああ、やばい、もうやだ、もう出る、勝手に出る、ドゼの目の前で? ひねり出すとこ見られるううう!! びええええええええええん!!」
「おお! 出てきたぞ! 顔が見えた!!」
「いやあああああああああああ!!」
叫んでいるのでお腹に力が入ったのだろう。
子猫のマスコット(グール?)は安産でにゅるっとポンっと産まれた。
とはいえ汚いのですぐに消滅させた。
「びゃああああああん!! 今までで一番ひどいいいい!!」
触手から解放したミジュを観測者は抱きしめながら言う。
「大丈夫だ。ミジュがラスボスでいる限り、お仕置きのネタが尽きることはない」
「ひぃっ」
「にゃおん!」
ミジュの周りを走り回るハナも嬉しそうだ。
なんだかんだと抱きしめられればすりすりと観測者にすり寄るミジュも幸せそうに呟く。
「あたしだけよぉ、ドゼのすべてを受け止めてあげる器の大きい恋人はね」
「ずっと大事にするよ。ミジュのすべてを受け止めるから」
「うふふ、サイコパスにはラスボス彼女がちょうどいいわねキャハハハハハ」
観測者はミジュの笑顔を見ながら幸せに微笑んだ。
☆☆☆
ラストお仕置きで第二部終了です☆
この回までお付き合い頂いたお優しい読者様にアンケートを取りたいと思います!
ボスキャラ攻略☆に望んでいるのは①お仕置き、②感動的なストーリー。
どちらでしょうか?
実際にエロシーンて需要あるのかなぁって気になったので聞いてみました笑
この回で一旦ボスキャラはお休みします。
六月の作品を気に入ってくださった方は「メソッド式・魔構機動隊」という王道な学園召喚バトルファンタジーも書いておりますので、そちらのフォロー、もしくは読んでみて面白かったら♡や☆で応援していただけると嬉しいです(*´ω`*)
長い間お付き合いいただきありがとうございました(*'ω'*)
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