第32話 さぁ、お仕置きの時間だ。電気ビリビリ編
「今日はミジュの大好きな触手さんの電気ビリビリバージョンだ」
「あたし全然好きじゃないいいい!!」
観測者の後ろではタコの怪獣のようなグールが触手から放水して平屋の火事を鎮火させていた。
ミジュはイカの怪獣のようなグールに捕まり、手足と腰を触手によって拘束されている。
「まぁそう警戒するな。用法容量を間違えなければ健康療法だ」
「ひゃあん!」
ぴた、ぴた、とピンボール程度の大きさの触手がミジュの太ももの内側と外側に何枚も張り付いていく。
「冷たいよぉ!」
「じゃあこれは?」
観測者の意思に従い触手は低周波の電気をミジュの体へ流した。
「ひあああああん! っや、なにこれ、やああん! 足がぴくぴく勝手に動く!」
「筋肉が動いているんだよ。さぁ、もっと張り付いてもらおうか」
触手はミジュの前でうにょうにょと細かい触手を動かした。
「いやああああああ! 絶対嫌な予感がするううう!!」
全身に、局部にも隙間なく、という観測者の意思に従いミジュの体の細部にまで細かい触手は張り付いていく。
足の指の裏に一本一本丁寧に、膝の裏にも脇腹にも腹筋に沿うようにシックスパッド(割れてはいない)の上にも六枚、二の腕の柔らかいところ、脇の下、そして、おっぱいの先っぽ絆創膏の上。
「そこはだめ! ダメダメやあああん!」
「さぁ、ちょっと強めの電気を流そうか」
ビクッとミジュの体が跳ねた。それはミジュが意識した動きではない。
「あっ、はぁっ、やぁああっ、からだ、勝手に、ひうんっ、うごいちゃっ、ああんっ」
ビクビクと体を跳ねさせながら、ミジュの透き通るような真っ白い頬が赤く桃色に染まっていく。
「ミジュ、うちはそういう店じゃないから勝手に善がらないでもらえるかな」
「ひううううんっ、ちがっちがうもんっ! よがってなっ、ひゃあっ」
きゅうっとミジュの下腹部に力が入る。へその下に張り付いた触手とおっぱいの先っぽに張り付いた触手が連動して電気を流しながら小刻みに震え出したのだ。
「いやああああん! ひあああっ、らめっ、らめっ、しょこぶるぶるらめえええ!!」
「そこってどこ?」
ミジュの顔は桃色を通り越してりんご飴のように真っ赤であった。
「しょ、しょこ、しょ、うええええええん!! ひあああんっばんしょうこうううう!!」
涙目で訴えた絆創膏とはおっぱいの中心でぷっくり屹立した赤い実を隠す唯一の下着のことだろう。
「じゃあ、おへその下のさらに下にも張り付けてやろうか」
「いやあああああ!! これ以上はらめええええ!!!」
いやだいやだと体をくねらせると、今度は細部の触手がくすぐったいくらい強めの電気を流す。
「きゃはははははあああああははははははっ! みぎゃあああああ!! にゃははははは! やめやめははははは! くすぐったみひゃははははははははっ! はにゃあああああ!!!」
足の指をくぱぁと広げながらミジュは腹筋を揺らして笑い転げる。
「楽しそうだなぁミジュ、そんなに笑うと腹筋に力が入るだろう。俺がほぐしてやるからな」
シックスパッドに沿うように張り付けられた触手は重みのある高周波の電気を流した。
「みぎゃああああああ!! ひぐっ、ひぐっ、んあああああああっ! ひあっ、はうっ、ふみははははははああああああああんっ、いぐっいぐっやああっいっぐううううう!!」
観測者は満足そうに頷きながら絆創膏の上に流れる電気をさらに強くする。
「ぴええええええええん!! もうむりっ、あああんっ、へんにゃとこでちゃうっ!」
「子供に見せていい地獄など存在しない。わかったかミジュ」
まさに今幼女に見える恋人にくすぐり電気地獄を味合わせるサイコパスな観測者は告げる。
「きゃわあああああん!! ごめんなさあああああいい!! もうしないでしゅ! もうやめやめっあああああああん!! もれちゃうううう!! ごべんなざああああいいい!!」
ぎゃんぎゃんに泣かされたミジュは別のところから漏れちゃうなにかを盛大に漏らすまで解放されることはなかった。
消火作業の終わった平屋は修繕部の面々が駆けつけて明日の保育が始まるまでに修復作業に勤しんでいる。
ミジュは保護施設のプールで観測者に体を洗ってもらってバスタオルを体に巻くと、ぐしゅぐしゅと鼻をすすった。
しゃがんでミジュと視線の高さを合わせる観測手はそっとフードを外してマスクも取ると、素顔をさらして寂しそうに眉を下げた。
「浮気なんて今までもしていないし、これからもしないよ。ミジュは俺を信じられない?」
ぷるぷると首を横に振るミジュはバスタオルを掴んだまま顔を寄せると観測者の唇に自分の小さな唇をチュッと重ね合わせる。
「あたしと出逢う前の過去のことなら仕方ないと頭ではわかっていたのよぉ、でもぉ、あたしとだってまだなのに、あの女とは寝たのかと思ったら、頭が真っ白になっちゃったんだもん」
観測者は仕方ないなぁと呟いてミジュの頭を撫でる。
「ミジュのことを大切にしたいから時間をかけているんだよ。本音で言えば今すぐ抱きたい」
それもわかっていると、ミジュは頷き、潤んだ瞳で観測者を見上げた。
「あたし、ドゼに触れていたい。朝までぎゅってしていてよ」
少し顔を赤らめた観測者はバスタオルごとミジュをぎゅっと抱きしめて、自室へと連れて帰った。
可愛い恋人の可愛いわがままが一番下半身に来るなぁと、慰める場所もない観測者はミジュが眠るまで悶々と夜を過ごすことになり、深いため息が幸せに零れるのだった。
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