2-16
俺たちはギガンテスを倒し、次の魔物を討伐しに向かっていた。
「これ!硬すぎだろ!」
「攻撃なんてきいてなんじゃないか!?」
と、そこにいた魔物はアイアンゴーレムだった。
剣や槍では攻撃がなかなか通らない。
「大丈夫ですか?俺たちがなんとかします!後ろに下がっててください!」
「でも攻撃がきかないんだぞ!大丈夫なのか!?」
「いいから下がりなさい!私たちがなんとかするって言ってんの!大丈夫よ!カイと私とキルならやれるわ!」
リンが強くそして頼もしい言葉を言ってくれて周りの冒険者たちもわかってくれたらしい。
「わかった。そこまで言うなら俺たちはすこし休まさせてもらう。、無理だけはしないでくれ!」
そう言って少し下がってくれた。
「さぁ!カイ!私は何すればいい!?」
身体強化×2
魔法攻撃強化×2
リンにサポート魔法をかけて
「リン!強化魔法をかけた!これでさっきより強力な魔法が打てるはずだ!」
「わかった!試したいことがあるの!」
試したいこと?ファイアボールしか使えないんじゃ…」
ファイアボール
ウィンドボール
「!?」
リンは右手にファイアボールを出して左手にウィンドボールを出した。
「リン!?それは!?」
「なんか使えそうっておもったらできた!」
そしてリンはさっきのファイアボールとウィンドボールを2つを1つにした。
は!?合成魔法!?そんなの聞いたことないんだけど!?
ファイアウィンドボール
「いっけー!」
さっきのギガンテス戦でみせた大きいファイアボールより激しい炎の球がアイアンゴーレムに向かってまっすぐ飛んでいく。
ファイアウィンドボールがアイアンゴーレムにあたる瞬間だった。
「溶けてる…」
そう、溶けたのだ。
たしかにアイアンゴーレムは鉄だけどそれが溶ける温度って…
「やったわ!」
そこに残っていたのはアイアンゴーレムの下半身だけ。
「カイ!私やったわ!一人で危険度Aを倒したわ!」
「まだだ!」
下半身だけになったゴーレムはこちらに向かって走ってくる。
正直…気持ち悪い…
脚式、3ノ型 旋風脚
俺は腰をひねり、まわし蹴りをゴーレムの腰と脚の間くらいを蹴った。
するとへこみはしたもののまだゴーレムはまだ止まらない。
俺はゴーレムに飛ばされて地面にたたき落される。
ゴーレムが向かう先はリンだった。
さっきの反撃に向かっているのだろう。
「逃げろ!リン!」
「ガルル!」
キルがゴーレムに飛び掛かったもののすぐに弾き飛ばされてしまう。
「キル!」
「ファイアボール!」
リンはすぐにファイアボールを唱えて放つ。
だがいつもリンが放つファイアボールより小さいものだった。
まずい!このままじゃリンが!
「リン!」
俺は叫びながらナックルバックルを外し銃型のバックルをセットした。
すると装備の色が変わりナックルグローブはふつうのグローブに代わりその代わりマグナムのようなものが手に現れた。
俺は急いで銃のトリガーを引くを3回ほど引いた。
バンバン、バン!
弾丸が3発飛び出した。
ゴーレムに近づくとその瞬間、弾がはじけた。
そしてゴーレムの下半身ははじけ飛びバラバラになった。
「なんだ!?」
【説、わたくしの勝手な判断で炸裂弾とさせていただきました。】
「ナビゲーションか!?」
【是、兼サポーターでもあります。このガンナックルは普段あなたの思った弾が込められますが今回のようなあなたが急いで打った時にはわたくしの独断で適性の弾を装填させていただきます。】
「なるほど…」
すごくありがたいサポーターだ。
ありがとう、旧神さま。本当に助かった。
「カイ!その姿は!?」
「ガンバックルを装備したんだ。」
カラーは青色と白色がいい感じのバランスで組み合わさっている。
視界には味方を位置と魔物をロックオンするようなものが見える。
「なんか色が変わってるから違和感があるわ。それにその手に持ってるものがガン?」
「あぁ、飛び道具だ。だからさっき間に合ったんだ。」
ガンバックルをとっさに装備したが正解だった。
リンを守ることもできたし、よかった。
今回はとっさに装備したけど次からは余裕をもってフォームを変えれるようになりたいな…
俺の第2のフォーム、ガンフォーム。
ヒーローショーでは銃を使うことはあまりなかったがこれからは戦闘をするんだ。
使いこなせるようにならないと。
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