第9話:制服。

またまた押し売りの話。


麻美子ちゃんが高校を卒業した時、制服は処分しないで置いといてね〜

って彼女に言っておいたんです。


「制服なんてどうするの?」


って聞かれたから・・


「エッチの時着てもらう」


って言ったら、変態って言われました。


いやいやコスプレなんて今時、普通にありでしょ。


でね、土曜日の昼間のマンションです。

イチャイチャしてたらエッチな気分になっちゃってね、する?ってこと

になって、で取っておいた制服を麻美子ちゃんに着てもらったんです。


制服着た麻美子ちゃんまだまだ女子高生で通用しますって・・・

って言うかついこの間まで現役でしたし・・・で、いざこれからだぞ

って時にマンションのドアホンがピンポ〜ンってなったんです。


めちゃタイミングの悪いやつは誰だよって思って・・・そしたらしつこく

ピンポン、ピンポンってチャオムが鳴るもんだから、しかたなく僕が出来よう

と思ったら、麻美子ちゃんが制服着たまま「は〜い」っ言って僕より先に

玄関へ行ってドアを開けちゃったんですね。


そしたら胡散臭そうな、おっちゃんが入ってきて、


「どうも〜布団買ってくれない?」


布団の押し売りだったみたいで


「うちはけっこうです」


「お嬢ちゃん、お母さんいる?」


って、おっちゃんは言ったんです。

おっちゃんは完全に麻美子ちゃんのこと女子高生だと勘違いしてるんですよね。


「うちは そう言うの間に合ってますからお引き取りください」


って麻美子ちゃんが言ったら


「お母さんいないの?」


って、おっちゃんが言うから機転を利かせた麻美子ちゃん。


「今、お母さんは留守にしてるので私分かりません」


って言ったんです。

そしたら、おっちゃん・・・。


「ふん、しょうがないな〜・・・お嬢ちゃんじゃ話にならんわ」


って言って、おっちゃんは帰って行った・・・と、そういう話です。


偶然にも麻美子ちゃんに着せた制服がこんな形で役に立つとは・・・。

制服ってエッチの時以外にも役に立つんですね。


つづく。


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