フローラ・ティアマト~魔王が嫌いな幼馴染だと分かったので、部下になって潜入し、内部崩壊させる。~
蒼檸檬
序章 世界を制するゲーム
0話 始まり、さーてやっていきますか!
学校で聞いてしまった。。。。
あの神過ぎるゲームとして世界中で社会現象を起こしたフローラ・ティアマトのプレイヤー最高位に値する魔王の地位をあの”クソ野郎”が手に入れたと、、、、
俺もやろうと思って、ネットで買って届くの待ってるってのによ。
神ゲーだけど、それなりに難易度も高いからそこまで到達するのに、結構時間かかるだろうな。
ざけんなよ、VRゲーム得意じゃないから急いで慣らしてるのによ。
はああ、マジ腹立つな、、、
おいおい、自慢気にこっちの方に歩いてきやがったぞ。
気持ちわりい顔しやがって。
「よっ、大。」
気安く話しかけてくんなよ、話したくねえんだよ、お前と。
親が仲いいからって俺も仲いいみたいになってんのおかしいだろ。
「ん?よお。どした?」
適当に無愛想に答えてみる。
馬鹿なのか俺が纏っているはずの話したくないオーラをフルシカトしてきやがって、続けてくる。
「あぁ。どうせ耳に入ってるだろ、フローラ・ティアマトのこと。
俺、才能あるらしくてさ、もう魔王になっちゃった。
大もやってみろよ。
まあ、大、ゲーム下手だし、俺ぐらい強くなるのは無理か」
そう言いながら高笑いをしてくる。
きめぇな、一瞬でお前のこと抜き去ってやるからな。
「一応、やってみようかなとは思ってる。
でも、金ないから貯まったら買おうかな。」
「ふっ、精々ガンバ。」
いちいち鼻につくなコイツ。
なんかこいつが絶望するようなことしてやろうかな。
どうしようかな。
復讐か、、、
いいね、それもあいつが病むくらいまでの復讐を。
そうだな、まず俺もぼちぼち進めて、ゲーム自体に慣れる。
その中で実力を示せば、あいつも俺を自分のクランに入れようとしてくるだろう。
それで手下につくふりをして、内部崩壊を誘って、そのまま俺が魔王の座を奪う、、、
いいね、これ。
面白くなってきたな。
明日には届くはずだし。
なんでか知らないけど、あいつのプレイヤーネームまで流れて来たしな。
まずは無双していくしかないか。
1日後の学校終わり。
家に着くと、俺の部屋には大きな段ボール。
VRゴーグルとか一式買ったからでっけえなあ。
なんだっていいけど、さっさとはじめっか。
ゲームをセットして、開始する。
目の前に表示されたのは、グラフィックは今まで見たことないレベルでキレイなホーム画面。
さっさと適当に設定済ませちゃうか。
名前 ゴルゴンゾーラ齋藤
性別 男
身長、体重 175㎝、69kg
服装 初期装備 短パン、半袖 (耐久力上昇なし)
武器 カッタールト
こんなもんなのか。
顔も自由に決めれたし、背格好もゲーム性自体にあんまり関わってこないから選び放題なのいいよな。
てか、なんだよ、カッタールトってよ。
弱そうだな。
何々?
性能 小刀。耐久力5。攻撃力5?
雑魚性能過ぎだろ。
どうなってんだよ、バランスはよ。
まあ、いいや、このゲームの設定でも見ていくとでもするか。
プレイヤーレベル最高100ね。
今の俺はというと?
攻撃力 1Lv 50
防御力 1Lv 35
体力 1Lv 250
幸運 1Lv 0%
スタミナ1Lv 10
俊敏 1Lv 10
よええな、こんなんじゃあいつにも勝てねえぞ。
そもそもなんで俺はあんな奴と関わらなきゃいけなくなってんだっけ?
あいつとは幼稚園からの幼馴染で俺はあいつが性に合わなくて嫌いだったのに親同士が仲良いからって仲良さげに見せてたけど、、、
親が怖くなかったら、とっくに縁切ってるわ。
ざけんな、マジで。。。
ずっとクソみたいな自慢話聞かされてよ。
傍から見たらしょうもないかもだけどよ、くっそしんどいんだぞ。
キモい顔してっからよ。
まあいいや、早速なんか倒しに行くか?
でもな、カッタールトだけだと心もとないんだよな。
なんか買い行くか。
近場に武器屋あったしな。
あ、でもな、金あったけな?
課金要素ないしな、このゲーム。
今どんくらい持ってんだ、俺は?
えっと、200、、、、
これって少ないんだよな?
少ないな、絶対。
これで何買えるんだろ?
行くだけ行ってみるか、、、
店員ってNPCなのか?攻略サイト全然見てないから分かんねえんだけど。
まあでも話してきゃあ分かるか。
「こんにちはー。」
「いらっしゃいませ。
なにかお探しですか?」
テンプレみたいなこと言ってくるな。
「あの200円?で買える武器ってなんかあったりしますかね?」
「ここでの通貨は円とは呼びません。ルームスと呼びます。
200ルームスだと、そうですね。
こちらの切裂刀ぐらいになってしまいますね。
1000ルームスで漸筋が購入可能となります。
ルームスの入手方法に関しましては八種神を倒す、又はエリアボスの撃破、ゲーム内でのアルバイトとなっております。」
なんだよ、ゲーム内でのアルバイトって。
笑わせんなよ、ゲームなのに働かせる気かよ。
エリアボスとか倒した方がおもしれぇじゃねえか。
まあ、切裂刀の性能でも確認しっとか。
名前 切裂刀
攻撃力 30
耐久力 50
性能 装備中は俊敏が4下がる
必殺技 刀舞
一瞬の間に相手を乱れ斬り、60ダメージを与える。切裂刀のみの技。
※発動条件 3回連続で攻撃を当てる
カッタールトより全然強いじゃん。
でも、これも最初の方しか通用しないんだろうな。
どうしよ。
一応、漸筋の性能も確認しとくか。
名前 漸筋
攻撃力 120
耐久力 100
性能 特になし
必殺技 なし
攻撃力120とかつええな。
でも、必殺技とかの観点から見たら切裂刀はあるから強く見えるな。
それにしても、こう考えてたらカッタールトゴミ過ぎだろ。
使う場面なさすぎだろ。いつ使うんだよ。
それに比べて漸筋はよ、、神だろ。
でも、たけえんだよな。
1000ルームスか。
アルバイトってどんくらい稼げんだろ。
「あの、アルバイトってどんくらい稼げますかね?」
「1時間600ルームスです。
私も最初の頃は嫌でしたが、最近は強い武器買うためにってモチベーションになってて楽しいですよ。」
1時間600ルームス?
ブラックすぎんだろ、、、、、、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます